こんにちは、やっせです。
唐突ですが、本日から数回にわたって反復横跳びの平均回数について書かせてもらいます。
実は本ブログで以前、50メートル走の平均記録について取り扱った時から、反復横跳びの平均回数が気になっていたんですよね。
反復横跳びって50メートル走以上に敏捷性みたいなものが問われそうな種目じゃないですか。
その意味で、運動不足と言われる、現代人の敏捷性のレベルがよくわかるんじゃないかと感じたのです。
で、その第一弾として今回は小学生の反復横跳びの平均回数についてご紹介致します。
最初に小学生の平均回数を確認しておけば、その後の年齢が上がるにつれての平均回数の変化傾向もつかみやすくなりますから。
政府関係機関の公表する比較的、信頼性の高いデータを用い、小学生の反復横跳びの平均回数について様々な角度から検討を加えていきたいと思っていますので、興味のある方は是非、最後までお付き合い下さい。
それでは、いよいよ本題に入って参りましょう!
反復横跳びのルールについて
ご存じない方のために反復横跳びのルールをざっくりと解説しておきます。
①1メートル間隔に3本のラインを引き、その通過回数を20秒間、計測する。
②端から端まで一気に移動するのではなく、一旦、中央のラインを両足でまたぐ必要がある。
③両端の線は踏むか、超えなければならない。
④上記②③に違反した場合、その通過は回数にカウントされない。
上の説明でルールがよくわからない場合には、下の動画を参考にしてみて。
きっと、これなら理解できるはず。
今どきの小学生の反復横跳びの平均回数は?
それでは早速、小学生の反復横跳びの平均回数について確認してみましょう。
令和2年度実施の体力・運動能力調査における学年別・男女別の反復横跳びの平均回数は以下の表のとおりになります。
学年 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
小学1年生(6歳) | 28.79回 | 27.30回 |
小学2年生(7歳) | 32.50回 | 30.53回 |
小学3年生(8歳) | 36.12回 | 34.85回 |
小学4年生(9歳) | 39.81回 | 38.43回 |
小学5年生(10歳) | 44.40回 | 42.80回 |
小学6年生(11歳) | 45.87回 | 44.05回 |
表を概観すると男子女子共に学年が上がるごとに順調に平均回数が伸び続けていることがわかります。
5年間で考えると男子女子共に平均回数が1.6倍ぐらいになっているわけですから、すごい伸び方ですよね。
やっぱり、小1と小6じゃ全然、回数が違うんだね。
たしかに自分が小1の時の小6って、なんか、すごい感じがしたもんなあ。
反復横跳びの回数を伸ばす方法
「自分の反復横跳びの回数、全然、平均に届いていないよ」という方もどうかご安心を。
実は反復横跳びにもちょっとしたコツがあり、そのコツを意識すれば、割と簡単に回数を伸ばすことができるものなのです。
反復横跳びの回数を伸ばすコツには次のようなものがあります。
- 足を肩幅より少し開いて重心を低く落とす。
- 進行方向とは逆の足で地面を蹴る。
- 両端のラインを超える足は内向きにする。
- 上下動を少なくし、真横に跳ぶ。
どれも、当たり前に思えるものばかりかもしれませんが、平均回数を大きく下回ってしまうような人は、得てしてこういった当たり前のことをできていないものなのです。
是非、ご自身の動きをチェックしてみて下さい。
なお、文字ベースではコツの内容がイメージしにくいという方は、以下の動画ご覧になって下さい。
実際に人がやっているところを見るとすんなりと理解することができるはずです。
これなら、きっと回数を伸ばせるはず。
是非、参考にしてみて!
令和の小学生VS平成の小学生
スマホやゲームへの依存による運動不足で体力が低下していると思われがちの今の小学生ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
そのあたりのことについて検証するべく平成の小学生との比較を行ってみたいと思います。
平成11年度に実施された体力・運動能力調査における小学生の反復横跳びの平均回数は次のような結果でした。
学年 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
小学1年生(6歳) | 25.63回 | 25.25回 |
小学2年生(7歳) | 29.84回 | 28.29回 |
小学3年生(8歳) | 33.24回 | 31.10回 |
小学4年生(9歳) | 36.08回 | 34.11回 |
小学5年生(10歳) | 39.22回 | 37.04回 |
小学6年生(11歳) | 42.43回 | 38.67回 |
上記の結果から、おわかり頂けるとおり、実は全学年、男子・女子共に令和の小学生の反復横跳びの平均回数の方が平成の小学生の平均回数を上回っているのです。
しかも、その差は結構、大きく、概ね1割程度の回数差があります。
令和の小学生の圧勝と言ってよいでしょう。
この結果から考えると少なくとも平成から令和にかけては小学生の体力、特に敏捷性については向上しているものと結論付けることができそうです。
びっくりの結果。
令和の小学生、なかなか、やるなあ。
まとめ
- 小学生の反復横跳びの平均回数は男子女子共に5年間で1.6倍ほど伸びる。
(男子28.79回→45.87回、女子27.30回→44.05回) - 反復横跳びの回数を伸ばすためには、重心を低く落として、上下動を少なくすることを心がける必要がある。
- 令和と平成の小学生の反復横跳びの平均回数を比較すると全学年、男子女子共に令和の小学生の平均回数の方が上回っている。
それにしても、ここまで令和の小学生と平成の小学生の間に敏捷性の差があるとは思っていませんでした。
いやはや、何事もちゃんと調べて見ないとわからないものですね。
根拠のない思い込みに縛られることがないよう、以後、気を付けたいと思います。
思い込みはダメだね。
私もわからないことは、ちゃんと調べるようにしようっと。
ちなみに他の平均についてもあれこれ記事にしていますので、合わせてチェックしてみて下さいね。
⇒色んな平均の記事一覧