こんにちは松村です。
五十肩のせいか右手が手首のあたりまで、しびれています。
病院、行った方がいいのでしょうか?
ちょっと面倒くさいなあw
さて、本日は「しらこい」という言葉は方言なのかということについてお伝えしたいと思います。
実はつい先日、関東在住のあるクライアントとのやりとりの中で「あんまり、しらこいことは言わんほうがええと思いますよ。信頼失うことになりかねませんから。」と申し上げたところ「しらこいって何ですか?」と予期せぬ質問をお受けしたんですよね。
「えっ、しらこいって全国的には意味が通じないの?これもまた方言?」
そこで、そのあたりのことについて、あらためて調査し、このブログの中でお伝えしてみようと考えた次第です。
しらこいが方言であるかどうかについてはもちろんのこと、その意味や使い方などについてもなるべくわかりやすくお伝えしていくつもりですので興味のある方は是非とも最後までご覧になって下さい。
ほな、早速行かせてもらいまっせ~!
「しらこい」なんて聞いたことないわ。どういう意味なのかしら?「しらこ」と何か関係がある??
しらこいの意味とは?
まずはサクッと「しらこい」という言葉の意味をお伝えしておきます。
しらこいとはしらじらしいことを意味する言葉ですね。
例えばこんな感じで使います。
「よう、そんなしらこいこと言うなあ。どうせお前がチクったんやろ。(標準語訳:よく、そんなしらじらしいことを言うね。どうせお前が告げ口したんでしょ。)」
語源は意味、そのままに「しらじらしい」です。
関西では冷たいことを「ひやこい」などと言うのですが、それと同様の変化をしたものと考えられます。
なるほど「しらじらしい」って意味なんだね。言われてみれば、たしかにそれっぽい。
しらこいは方言なの?
しらこいは京都・大阪・兵庫などの近畿地方で使用される方言です。
また、そこからじわりと広がり、中国・四国地方の一部でも使用されているようです。
近年では吉本新喜劇の座長、小籔千豊さんが先輩芸人をいじったエピソードトークで連発して使ったことをきっかけに全国的な認知度も上がっています。
いずれは全国どこでも「しらこい」という言葉が普通に通じる日がやってくるかもしれませんね。
主に近畿地方で使用されている方言なのね。知らないはずだわ。
しらこいを使った例文
ここでは「しらこい」という言葉を使った関西弁の例文をいくつか紹介させて頂きます。
「しらこい」という言葉は、使い方がそれほど難しいものではありませんが例文を見ることによって、そのニュアンスなどが、より深く理解できることと思いますので是非ともご覧になって下さい。
あんまし、しらこいことばっかり言うなや。あんたの立場で知らへんかったなんてこと、ありえるか?
(標準語訳:あまり、しらじらしいことばかり言うなよ。あなたの立場で知らなかったなんでこと、ありえますか?)
つい先日、テレビで見た、ある芸能プロダクションの社長の謝罪動画についての感想を例文にしてみました。(笑)
立場のある人ほど、しらこいことを自分でも認識しつつ、それでもなお、しらこいことを言わなければならないことが多いのかもしれません。
ある意味、気の毒。
※「あんまし」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご覧になって下さい。
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A:はよ筆箱出せって。
(標準語訳:はやく筆箱を出せって。)
B:いや、ほんまに俺ちゃうって。
(標準語訳:いや、本当に俺じゃないって。)
A:しらこいやっちゃなあ。こんないちびりすんのん、お前だけやんけ。
(標準語訳:しらじらしいヤツだなあ。こんな悪ふざけをするのはお前だけじゃないか。)
子供たちの間での筆箱を隠した、隠していないをめぐっての言い争いの場面を取り上げてみました。
「しらこいやつ」と言う場合、「やつ」の部分をなまらせて「しらこいやっちゃなあ」という言い方をすることが多いです。
※「いちびり」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご覧になって下さい。
「いちびる」、あるいは「いちびってる」という言葉の意味について紹介しています。さらに標準語訳付きの例文を用いて、その使い方やニュアンスなども紹介していますので、興味のある方は是非ともご覧になって下さい。いちびるがどこの方言かもわかるよ!
A:ごめん、ごめん、こんなとこ立ってるとは思わんかったから。
(標準語訳:ごめん、ごめん、こんなところに立っているとは思わなかったから。)
B:しらこー。絶対、おるってわかってて、ぶつかってきてるやん。
(標準語訳:しらじらしい。絶対にいるってわかっていて、ぶつかってきてるじゃないか。)
「しらこい」を単独で使う場合には、そのまま使わず、「しらこー」などと「い」をとって伸ばして使うことが多いです。
おそらく、その方が発音しやすいからだと思います。
※「おる」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご覧になって下さい。
関西人がよく使う「おる」という言葉の意味等について関西弁歴50年超の大阪人が紹介しています。「おる」及び、その否定形である「おらん」が方言であるか、どうかや、使用される地域の範囲などについても詳しく解説していますので、興味のある方は是非とも、ご覧になって下さい。
「しらこいやっちゃなあ」ってなんか言葉の響きがおもしろい。今度、機会があったら使ってみようっと。
まとめ
- 「しらこい」は「しらじらしい」ことを意味する言葉である。
- しらこいは主に京都・大阪・兵庫などの近畿地方で使用される方言である。
- 吉本新喜劇の座長、小籔千豊さんがエピソードトークで使ったことをきっかけに全国的な認知度も上がっている。
ちなみに「しらこい」については若者言葉であると考えている方がいらっしゃるようですが誤解ですね。
少なくとも大阪では年配の方も普通に使っていますので。
うちの亡くなった父親(生きていれば90歳ぐらい)もよく「ほんまにしらこいやっちゃで。」などと言っていました。
むしろ、ある程度の年齢の人の方が頻繁に使うぐらいかもしれません。
以上、今回は「しらこい」という言葉の意味等の詳細ついてお伝え致しました。
当サイトでは「しらこい」以外にも様々な言葉の意味等について紹介しています。特に関西弁に興味のある方にとっては、楽しめる記事が多くなっていると思いますのでお時間の許す方は合わせてチェックしてみて下さい。