今回は前回、予告させてもらったとおり、中学生の100メートル走の平均についてお伝えしていきたいと思います。
(100メートル走の平均タイムについて信頼に足るデータが存在しないため、体力運動能力調査の50メートル走平均タイムに基づく予想タイムとなります。)
私が中学生の頃は100メートル走と言えば、ロサンゼルスオリンピックの金メダリスト、カール・ルイスがものすごい人気でした。
で、アホな中学生だった私と友人たちはみんなでカールルイスの走り方の真似をよくしていました。
指先をピーンと伸ばして、頭ぐらいの高さまで腕を激しく振りながら、足を高く上げて弾むように走る独特のフォーム。
それを真似てみんなで走っていたわけです。
しかし、そんなアホな真似までしながら、実は私自身は中学生時代、100メートル走のタイム測定をやったことがありません。
体育の授業でやったのは、もっぱら50メートル走のタイム測定ばかりだったのです。
だから、当時の自分がどれくらいのタイムで走ることができたのか、よくわからないというのが正直なところで、その意味でも中学生の100メートル走平均タイムというものに非常に強く興味を感じています。
その興味を満足させるべく、 中学生の100メートル走の平均タイム について深堀り調査していくつもりですので、お時間の許す方は是非、最後までお付き合い下さい。
それでは早速、行ってみましょう!
本記事内では50メートル走のタイムから100メートル走のタイムを予測する一般的な公式50メートル走タイム×2-0.5秒を利用して50メートル走の平均タイムから100メートル走の平均タイムを計算しています。
100メートル走の平均タイムの予測についてはもう少し緻密な方法もあるのかもしれませんが、誰にとっても理解しやすいものということで、この方法を採用することにしました。
その点、あらかじめご了承下さい。
そう言われてみれば、僕も100メートル走は高校になるまで測ったことがなかった気がする。
中学生の頃、測ってたら、どれくらいのタイムだったんだろう?
気になるな。
中学生の100メートル走平均タイムは?
中学生の100メートル走予測平均タイムは以下の表のとおりです。
※基準となる50メートル走の平均タイムについては令和2年に実施された体力運動能力調査における結果データを利用しています。
※()内の数字は50メートル走の平均タイムです。
学年 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
中学1年生(12歳) | 16.50秒(8.50秒) | 17.62秒(9.06秒) |
中学2年生(13歳) | 15.30秒(7.90秒) | 17.08秒(8.79秒) |
中学3年生(14歳) | 14.40秒(7.45秒) | 17.00秒(8.75秒) |
男子については小学6年生以降、中学3年生まで学年が上がる度に0.8秒~1.2秒づつも100メートル走の平均タイムが縮み続けていることが確認できます。
この時期の男子の体力的な成長速度が、えげつないものであることがよくわかりますね。
これに対しては女子の方は小学校6年生から中学3年生までの3年間で合計0.84秒しかタイムが縮んでいません。
まだ体力的に成長し続けているものの、その成長速度は男子に比べてかなり緩やかなものということになります。
その結果、この時期、男子と女子の100メートル走平均タイムの差はどんどん広がっていますね。
小学6年生時には0.5秒ほどの差しかなかったのに、中学3年生時には2.60秒までも、平均タイム差が広がってしまっています。
※参考
100メートル走を速く走れるようになりたい方はこちらの記事をお読みになって下さい。
短距離走を速く走るためのコツを3つほど、お伝えしています。
ちゃんと実践して頂ければ、割と簡単にタイムを縮めることができるはずですよ!
100メートル走、小学生の平均タイムを学年別、男子女子別に全力で紹介!
小学生の間はまだ男子と女子でそこそこ、いい勝負ができていたのに中学生ともなるとここまで差が出ちゃうんだ。
うん、確かに大きな差だよね。
ざっと、計算してみると、男子と女子で一緒に100メートル走を走ったら、男子がゴールした時点で、女子はまだ85メートル地点あたりにいることになるもんね。
平均タイムとの差を計算してみよう
100メートル走の平均タイムとの差を簡単に計算できるフォームを用意してみました。
今の自分の足の速さが平均に比べて、どの程度のものなのかを知りたい方は是非、利用してみて下さいね。
※上のフォームにあなたのタイムを入力してエンターキーを押すとすぐ下のフォームに平均タイムとの差が出力されます。
やったー!私、中3女子より3秒も速い!!
うっ、僕は中一男子にも勝てない。
100メートル走の中学生日本記録は?
最後に中学生の100メートル走の日本記録をお伝えしておきます。
まず、中学生男子の100メートル走の日本記録は10.56秒となっています。
一応、さらに速い10.40秒という記録もあるのですが、こちらは手動測定なので10.56秒が事実上の中学生日本記録と考えて良いでしょう。(手動だと0.25秒程度、タイムが速くなると言われています。)
大人も含めた日本記録が9.95秒ですから、それに肉薄するメチャクチャすごいタイムですよね。
中学生ともなれば、体もしっかりできあがってきて、体力的には、大人とそんなに大差ないのかもしれません。
これに対して中学生女子の100メートル走の日本記録は11.61秒ですね。
男子と比べると若干、インパクトにかけるかもしれませんが、それでも、ものすごい記録です。
大人の男性と言えども、たぶん、98%以上の人がこのタイムで100メートル走を走ることはできないはずですので。
いやはや、中学生、恐るべしです。
すごい、10秒56って、まことくんの半分のタイムじゃん。
ほんとだ!・・ってなんでやねん!
と突っ込むほどでもないか。
マジでほぼ半分だよ、トホホ。
まとめ
- 中学生男子の100メートル走予測平均タイムは1年生:16.50秒、2年生:15.30秒、3年生:14.40秒。
- 中学生女子の100メートル走予測平均タイムは1年生:17.62秒、2年生:17.08秒、3年生:17.00秒。
- 男子と女子の100メートル走平均タイムの差は、小学6年生から中学3年生までの3年間で0.5秒ほどから2.60秒まで拡がっている。
- 100メートル走の中学生日本記録は男子が10.56秒、女子が11.61秒となっている。
次回は高校生の100メートル走平均タイムについてお伝えします。
小学生から中学生にかけて縮まった平均タイムが、この後どんな風に推移していくのかを調査検討していくので楽しみにしててね。
ちなみに他の平均についてもあれこれ記事にしていますので、合わせてチェックしてみて下さいね。
⇒色んな平均の記事一覧