まいど、コテコテ関西人やっせです。本日は「いっちゃん」という言葉の意味等についてお伝えいたします。

先日、あるクライアントとのやり取りの中で「それが結局、いっちゃん、ええ方法やと思いますよ。」とお伝えしたところ「いっちゃんってどういう意味ですか?」と思いがけない質問が返ってきました。

えっ、「いっちゃん」て意味が通じないの?これも、また関西弁なのでしょうか?

そこで今回「いっちゃん」という言葉について、しっかりと調査した上であらためて紹介してみようと考えたわけです。

「いっちゃん」という言葉をはじめて聞いたという方にもスッキリとご理解頂けるよう、なるべく丁寧に、かつユーモアを持って解説させて頂くつもりですので、お時間の許す方は是非、最後までお付き合い下さい。

ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!

あっこちゃんあっこちゃん

「いっちゃん」ってなんか、あだ名みたいだね。どういう意味なのかしら。

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「いっちゃん」の意味とは?

「いっちゃん」とは標準語でいうところの

一番

を意味する言葉です。

たとえば「あの子がいっちゃんカワイイなあ」といった具合に使います。

なお「いっちゃん」はあくまで副詞ですので、「徒競走でいっちゃんになった」などという使い方はできないことに注意して下さい。

いっちゃんの語源は?

「いっちゃん」の語源は当然、「一番」です。

おそらく、「いちばん」→「いっちばん」→「いっちゃん」という感じで変化したのでしょう。

関西弁ではこのように言葉の途中に小さな「」を入れて変化させるこということを、時々、やります。

たとえば「あそこ」のことを関西弁では「あっこ」などと言いますが、これも同様の変化ですね。

関西弁の特徴的な変化のさせ方の一つでもありますので、是非とも覚えておいて下さい。

まことくんまことくん

へえ、「いっちゃん」で「一番」という意味なのか。不思議な変化のさせ方だね。

いっちゃんを使った例文

ここでは「いっちゃん」という言葉を使った関西弁の例文をいくつか紹介したいと思います。実際の会話を想定した例文を見ることによって「いっちゃん」という言葉の持つ意味合いや、使い方をより深いレベルで理解することができると思いますので、是非ともご覧になって下さい。

例文①

お母ちゃん、印鑑は?
(標準語訳:お母さん、印鑑は?)

和室のタンスのいっちゃん上の棚やわ。
(標準語訳:和室のタンスの一番、上の棚だわ。)

家庭内でのよくある会話を想定した例文。

「いっちゃん」というのは、かなり砕けた表現です。したがって基本的に家庭内などの気を使う必要のない場で使われることが多いです。

例文②

俺、関係あらへんやん。
(標準語訳:俺、関係ないよ。)

何、言うてんねん。あんたがいっちゃん悪いんやろ。
(標準語訳:何、言ってるの。あなたが一番、悪いんでしょ。)

お母さんが責任逃れをしようとするお兄ちゃんを余計にきつく叱る際のセリフ。

みんな、同じくらいに悪いのに、なぜか、お兄ちゃんって、いっちゃん悪いことにされてしまったりするんですよね。気の毒w

例文③

昨日、いっちゃん最後まで残っとったん、誰や?電気、つけっぱなしやったぞ。
(標準語訳:昨日、一番、最後まで残っていたのは誰だ?電気がつけっぱなしだったぞ。)

会社の上司が電気つけっぱなしの犯人を捜す際のセリフ。

上司が「いっちゃん」なんて言葉を使っている時点でかなりアットホームな雰囲気の会社であることがわかりますよね。

あっこちゃんあっこちゃん

例文①、なんか情景が目に浮かぶわ。うちの実家でもこんなことが、よくあったような気がする。

「いっちゃん」はどこの方言?

「いっちゃん」という言葉が使用されている地域は以下のとおりです。

  • 北陸地方(新潟県・石川県など)
  • 中部地方(愛知県・岐阜県など)
  • 近畿地方(京都府・大阪府・兵庫県など)
  • 中国地方(広島県・山口県など)
  • 四国地方(香川県・愛媛県など)
  • 九州地方(福岡県・大分県など)

したがって「いっちゃん」はざっくりと西日本の方言ということになります。

実は私も今回、あらためて調べてみて、ちょっと、驚いています。正直、ここまで広いエリアで使用されているとは思ってもみませんでした。

ちなみに近年では関東でも自ら使わないまでも意味はわかるという人が増えているようです。おそらくはテレビやネットの影響なのでしょう。

「いっちゃん」という言葉自体、割と耳馴染みのいい言葉でもありますしね。

いずれは「いっちゃん」という言葉が日本全国で認知されるような日がやってくるかもしれません

まことくんまことくん

新潟とか大分でも使用されているのか。使用されている地域、かなり広いんだね。

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まとめ

  • 「いっちゃん」とは標準語でいうところの「一番」を意味する言葉である。なお、「いっちゃん」の語源は、意味するところ、そのままに「一番」である。
  • 「いっちゃん」というのは、かなり砕けた表現で基本的に家庭内などのインフォーマルな場で使用されることが多い。
  • 「いっちゃん」は西日本の方言である。西は九州地方の東部から東は北陸地方や中部地方までと、非常に広い範囲で使用されている。

「いっちゃん」と言うと思い出されるのが中学生の時の塾の友達、井〇君。あだ名はもちろん「いっちゃん」です。

成績がパッとしなくて、周りから、よく「いっちゃんが、いっちゃんアホ」などと言われて、いじられてたなあ。

でも、いっちゃん面白かったから、クラスの人気者ではありました。そう、大阪では面白いということが「いっちゃん大事」なのです。

いっちゃん、元気にしてるんやろうか。ちょっと、会ってみたい。

会ったところでもう、お互い、わからない可能性が高いですけどね。でも5分も経てば昔のノリで話せそうな気もする。

すいません、いっちゃん違いで全然、関係のない話になってしまいましたw もう、結びます。

以上、今回は「いっちゃん」という言葉の意味等についてお伝えいたしました。

あっこちゃんあっこちゃん

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