こんにちは、コテコテ関西人やっせです。本日は「いんじゃんほい」という言葉についてご紹介したいと思います。
「いんじゃほい」というのは、関西でじゃんけんをする際に使う掛け声の一つなのですが、どうやら私が思っていたより、かなりマイナーな掛け声みたいで、その利用地域も限定されているようです。
そこで「いんじゃんほい」という掛け声の全国的認知度を高めるべく、あらためてこのサイトで紹介してみようと思い立ったわけです。
あなたもきっと、長い人生の中で関西人とじゃんけんをする機会が一度ぐらいはあるはず。
その際にも困ることがないように「いんじゃんほい」という掛け声の使用方法等について丁寧に、なおかつ、ユーモアをもって紹介していくつもりですので興味のある方は是非とも最後までご覧になって下さい。
ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!
そう言えば僕の大阪出身の友達も「いんじゃんほい」って言ってたな。ちょっと懐かしい。
「いんじゃんほい」の使い方は?
「いんじゃんほい」の使い方は基本的に「じゃんけんほい」と全く同じです。
つまり「いんじゃんほい」と掛け声をかけながら、グー、チョキ、パーのいずれかを出すわけですね。
あいこの場合には「あいこでしょ」と言いながら、次の手を出すのが一般的ですが、中には決着がつくまで「いんじゃんほい」という掛け声を立て続けに使う人もいます。
あと「いんじゃんほい」の「いんじゃん」と「ほい」の間に「で」を挟んで「いんじゃんでほい」という言い方をすることもあり、その場合には独特の節をつけることになります。
このあたりのことも「じゃんけんほい」の使い方と大体、同じですね。
掛け声が「いんじゃんほい」に変わるだけで、ジャンケンのやり方自体は特に変わらないのね。
「いんじゃんほい」の使用地域は?
「いんじゃんほい」の主な使用地域は大阪府、京都府、兵庫県を中心とする近畿地方です。
さらに香川、愛媛、大分あたりでも「いんじゃんほい」という掛け声が使用されていることが確認されています。
つまり、近畿地方から四国地方の瀬戸内海側を通って、九州地方の東部まで「いんじゃんほい」ベルトとでも言うべきものが、つながっているということですね。
ただし、各地域ごとの使用割合には、大きな差があって、上記地域の中でも大阪が突出して高くなっているようです。
大阪人の中には「じゃんけん」のことを「いんじゃん」と呼び、普段、「じゃんけん」という言葉を全く使わないという人もいます。
大阪人にとって「いんじゃん」とか「いんじゃんほい」という言葉は、それぐらいに馴染み深いものであるということです。
なお、そんな「いんじゃんほい」の本場、大阪でも、みんながみんな「いんじゃほい」という掛け声を使っているわけではありません。
「じゃんけんほい」もしくは「じゃんけんぽい」「じゃんけんぽん」といった掛け声も同時に使用されています。
私の個人的な感覚で言うと、いんじゃんほい派5割、じゃんけんほい系派(じゃんけんぽい、じゃんけんぽんの利用者を含む。以下、本記事において同じ。)5割といったところでしょうか。
(私が大阪北部の人間だからかもしれません。南部に行くといんじゃんほい派の割合がもう少し、高くなる可能性があります。)
さらに若者の間では、年々、いんじゃんほい派が減少し、その裏返しとして、じゃんけんほい系派が増加し続けているという話もあります。
じゃんけんの際の掛け声などというものは本来、地域の特色みたいなものが最も強く反映されそうな言葉ですが、もはや、そんなものにまで、標準語化の波が、押し寄せつつあるということなのかもしれません。
なんだか、ちょっと、淋しい話ですね。
大阪でもみんながみんな「いんじゃんほい」って言うわけじゃないんだね。
「いんじゃんほい」の語源は?
「いんじゃんほい」の語源については2説あります。
1つ目は中国語の「いんちゃん」に由来するという説。(情報元:weblio辞書)
ただ、これについては調べては見たものの「いんちゃん」の意味すらわからず、信ぴょう性については判断しかねます。
2つ目はインディアンの蔑称である「インジャン」に由来するという説。
昔、テレビアニメ「トム・ソーヤーの冒険」でインジャン・ジョーって、出てきましたよね。あのインジャンというのが、まさにこれです。
大阪人って、アパッチ(インディアンの部族名)とか、なぜか、ちょっと訳のわからないところで外来語を使いたがるんですよね。
そういった事情を考えると「いんじゃんほい」の「いんじゃん」がインディアンを意味する「インジャン」から来ているとしても、さほど不思議な話ではないように思います。
まあ、いずれにしても確たる証拠がある話ではありませんので、あくまでご参考までに。
インジャン・ジョーって、たしか、あの怖い人だよね。あの人ってインディアンっていう、設定だったんだ。大昔に再放送を一度、見ただけだから、よく覚えていないわ。
まとめ
- 「いんじゃんほい」は関西で使用されるジャンケンの際の掛け声の一つで、その使用方法は通常のジャンケンと特に変わりない。
- 「いんじゃんほい」の使用地域は近畿地方から四国地方の瀬戸内海側を通って、九州地方の東部にまで拡がっている。
- 「いんじゃんほい」の語源については中国語の「いんちゃん」に由来するという説とインディアンの蔑称である「インジャン」に由来するという説がある。
ちなみに私は嫁さんと外に食事に行くと会計の前に必ず「いんじゃん」をさせられます。
で、私が負けると私の少ない小遣いの中から支払いをさせられ、嫁さんが負けると家計の中から支払いを行うわけです。
なんか、納得いかないw
以上、今回は「いんじゃんほい」という、ジャンケンの際の掛け声についてご紹介致しました。