こんにちは、最近、すっかり体力測定の平均オタクになっている、やっせです。
調べれば、調べるほどに新たな疑問が生まれてきてしまって、しばらく、この沼から抜け出せそうにありません。
ということで、今回から数回にわたって今度は100メートル走の平均について調査していきたいと思います。
以前、50メートル走の平均について調査したことがあるのですが、その時以来、「じゃあ、100メートル走の平均はどのくらいのものになるのか」ということがずっと気になっていたのです。
ただし、最初の時点でぶっちゃけておきます。
色々と調べてみたのですが、一般人についての100メートル走の平均記録などというデータは存在しません。
そのため、スポーツ庁が実施ている体力運動能力調査における50メートル走の平均記録から予想することぐらいしかできないのです。
ですので「うん、わかった、それでもいいよ」という方だけ、しばしの間、お付き合い下さい。
まず初回は小学生の100メートル走の平均タイムについてです。
それでは早速、行ってみましょう。
本記事内では50メートル走のタイムから100メートル走のタイムを予測する一般的な公式50メートル走タイム×2-0.5秒を利用して50メートル走の平均タイムから100メートル走の平均タイムを計算しています。
100メートル走の平均タイムの予測についてはもう少し緻密な方法もあるのかもしれませんが、誰にとっても理解しやすいものということで、この方法を採用することにしました。
その点、あらかじめご了承下さい。
[50メートル走タイム×2-0.5秒]という計算式で100メートル走の平均タイムを求めることができるのね。
はじめて知ったわ。
0.5秒、マイナスするのは、たぶん、後半50メートルはスタートがない分、前半の50メートルより速く走ることができるからよね。
小学生の100メートル走平均タイムは?
小学生の100メートル走予測平均タイムは以下の表のとおりです。
※基準となる50メートル走の平均タイムについては令和2年に実施された体力運動能力調査における結果データを利用しています。
※()内の数字は50メートル走の平均タイムです。
学年 | 男子 | 女子 |
---|---|---|
小学1年生(6歳) | 22.12秒(11.31秒) | 22.98秒(11.74秒) |
小学2年生(7歳) | 20.80秒(10.65秒) | 21.62秒(11.06秒) |
小学3年生(8歳) | 19.40秒(9.95秒) | 20.06秒(10.28秒) |
小学4年生(9歳) | 18.72秒(9.61秒) | 19.20秒(9.85秒) |
小学5年生(10歳) | 17.80秒(9.15秒) | 18.44秒(9.47秒) |
小学6年生(11歳) | 17.32秒(8.91秒) | 17.84秒(9.17秒) |
全学年、男子女子共に学年が上がる度に順調に平均タイムが縮んでいることがわかります。
また、全学年において男子の平均タイムが女子の平均タイムを上回っています。
なお、今回は年齢ごとの記録の整合性を重視して全学年で一律に《50メートル走の平均タイム×2-0.5秒》という式を適用して100メートル走の平均タイムを求めていますが、個人的には小学生の間は学年が下がるほど、0.5秒も引く必要はなくなるものと考えています。
そもそも0.5秒を引く根拠は後半の50メートルはスタートがない分、前半の50メートルより所要タイムが短くなるという理屈だと思いますが、それは50メートル走と同じスピードで100メートル走を駆け抜けられるほどの体力があってこそ、成立しうる理屈。
一般論として小学校低学年の子供にそれほどの体力があるとは思えないですよね。
下手をすれば、小学1~2年生あたりは100メートル走の平均タイムが《50メートル走の平均タイム×2》を超える可能性さえある。
まあ、あくまで私の個人的な推論に過ぎませんが。
小学生の時って、男子と女子の足の速さがあまり変わらなかったような気がするんだけど、なんやかんや言いつつも、ずっと男子の方が足が速いんだね。
そう?私はずっと男子には敵わないなあって思ってたけど。
単にまことくんの足が遅かっただけじゃない?
うっ、さらっと笑顔で毒舌。
でも、事実。
100メートル走が速くなる方法
自分の100メートル走のタイムが平均に比べて遅く落ち込んでいるあなたも落ち込まなくで大丈夫。
実は100メートル走のタイムは速く走るためのコツを知っていれば、結構、簡単に縮めることができるものなのです。
ここでは中でも特に重要なコツ、3つをお伝えしますね。
足を高くあげる。
足、もう少し具体的に言うと太もも部分を高く上げることを意識すると、足の着地点が自然と遠くなり、歩幅が広くなるため、速く走れるようになります。
足の上げ過ぎに注意。
遠くに足を着地させるために足を高く上げるのだということを意識するとムダに足を上げ過ぎずにすみます。
腕を前後にしっかり振る。
腕の動きと足の動きは連動しており、腕を前後にしっかり振ると、自然に足もしっかり動くようになります。
腕を振るのはあくまで前後です。
それ以外の方向に振ると連動している足も前へとスムーズに動かなくなってしまいます。
リラックスする。
身体機能をフルに発揮するためにはリラックスするということが絶対的に必要です。
リラックスすると言われても、何をどうすればいいのか、わかりにくいという方は、最低限、極端に力が入りすぎている部分がないかを実際に走りながらチェックしてみて下さい。
その部分の力を抜くだけで走り方のバランスがよくなって、大幅にタイムが縮むこともあるらしいです。
以上3つのコツをわかりやすく解説してくれている動画があるので、紹介しておきます。
お笑い芸人の森脇健児さんの動画です。
お笑い芸人と侮ることなかれ。
彼はあの陸上の名門、洛南高校の出身でインターハイにおいて100メートル走を11秒2で走った実績もある、本物のアスリートなのです。
また、お笑い芸人らしく、専門用語などは使わず、一般の方でも理解しやすいように短距離走を速く走るためのコツを紹介してくれていますので、100メートル走を速く走れるようになりたいという方は是非、参考にしてみて下さいね。
なるほど、これなら速く走れるようになるのかも。
小学生の頃の自分にも教えてあげたいなあ。
小学生の100メートル走、最速タイムは?
小学生の100メートル走の日本記録って、どれくらいなのかが気になり、調べてみたのですが、どうやら小学生については日本記録というようなオフィシャルな形での認定は行われていないようです。
そこで、ここでは私が調べてみた限りにおいて小学生の100メートル走で最も速いタイムをご紹介しておきます。
男子については11.72秒、女子については12.67秒というのが小学生の100メートル走の最速タイムになります。
それぞれ小学6年生、男子女子ごとの平均タイムより、5.6秒、5.17秒も速いというのですから異常な速さですよね。
一般の小学生と100メートル走を一緒に走れば、彼らがゴール下時点では、他の小学生は、まだ70メートル地点にも到達していない計算になります。
11秒72ってめちゃくちゃに速いよね。
高校の陸上部とかでも結構、早い方になるんじゃない?
まとめ
- 小学生男子の100メートル走平均タイムは1年生の22.12秒から6年生の17.32秒まで学年が上がるごとに順調に縮んでいく。
- 小学生女子の100メートル走平均タイムもまた1年生の22.98秒から6年生の17.84秒まで学年が上がるごとに順調に縮んでいく。
- 全学年において男子の平均タイムが女子の平均タイムを上回っている。
- 100メートル走を速く走るコツは1.足を高くあげる。2.腕を前後にしっかり振る。3.リラックスする。の3つ。
- 小学生の100メートル走の最速タイムは男子11.72秒、女子12.67秒である。
次回は中学生の100メートル走の平均タイムについてお伝えする予定だよ。
小学生の平均タイムからどれくらい伸びていくのか、大いに気になるところだよね。
それじゃあ、まだ次回!お楽しみに!
ちなみに他の平均についてもあれこれ記事にしていますので、合わせてチェックしてみて下さいね。
⇒色んな平均の記事一覧