50メートル走の平均タイム、年齢別・男女別に徹底分析＆完全掲載！

これまで小学生・中学生・高校生・大人と順を追って50メートル走の平均タイムについて、ご紹介してきましたが、今回はその総括として各年代ごとの50メートル走の平均タイムについて、まとめてご紹介致します。

これまで各年代ごとに様々な視点から50メートル走の平均タイムについて比較検討してきたわけですが、各年代ごとの平均タイムを時系列に並べて、その推移をチェックしていくことによって、新たに発見できることもあるかと思いますので、興味のある方は是非、最後までお付き合い頂ければと思います。

それでは早速、いってみましょう。

小学生の50メートル走の平均タイム

令和2年度に実施された体力・運動能力調査における小学生の50メートル走の平均タイムは以下のようなものでした。

小学1年生から6年生の6年間で男子で2.15秒、女子で2.0秒平均タイムが速くなっていることになります。
男子については小学1年生から2年生までと小学5年生から6年生までの時期、女子については小学1年生から2年生までの時期の伸びが大きいですね。

この時期の体力的な成長の度合いが大きいものと推測されます。

なお、小学生の50メートル走、平均タイムについてのより詳細なデータに関しては、こちらの記事をご覧になって下さい。

50メートル走、小学生の平均タイムは？足が速くなるお手軽な方法もご紹介！

あっこちゃん

女子は小学校5年生から6年生にかけては0.11秒しか平均タイムが縮まないんだね。男子は0.41秒も縮んでいるのに。

中学生の50メートル走の平均タイム

令和2年度に実施された体力・運動能力調査における中学生の50メートル走の平均タイムは以下のようなものでした。

男子については小学5年生から中学2年生の3年間の間にトータルで1.46秒も平均タイムが速くなっています。
まさにこの時期に体力的に一気に大人の男性に近づくものと考えられます。

女子については小学6年生から中学1年生にかけて、一旦、平均タイムの伸び幅が大きくなりますが、その後は鈍化。
結果的に中学2年生の時期が50メートル走の平均タイムのピークとなります。

また、男子・女子共に中学2年生から3年生にかけては人生で初めて、50メートル走の平均タイムの低下を経験することになります。
これは、おそらく高校受験をひかえて部活を引退するなど、運動不足になることが影響しているのでしょう。

なお、中学生の50メートル走、平均タイムについてのより詳細なデータに関しては、こちらの記事をご覧になって下さい。

50メートル走、中学生の平均タイムは？学年別・男女別に徹底調査！

まことくん

小6の時には、0.5秒ほどしかなかった男子と女子の平均タイムの差が中3の時には1.4にまで広がるんだね。
そう言えば、小学校の時には一緒に走っても絶対にかなわなかったような女子にも中学を卒業する頃には楽勝で勝てるようになっていた気がするなあ。

高校生の50メートル走の平均タイム

令和2年度に実施された体力・運動能力調査における高校生の50メートル走の平均タイムは以下のようなものでした。

男子については中学生の時から、わずかながら、さらに平均タイムが伸びて、高校2年生時にタイム的なピークを迎えることとなります。
一方、女子については中学生2年生のピーク時から平均タイムが下がり続け、高校2年生時には9秒台にまで落ち込むこととなります。

なお、高校生の50メートル走、平均タイムについてのより詳細なデータに関しては、こちらの記事をご覧になって下さい 。

50メートル走の平均タイム高校生編、3つの視点で深堀り調査！

あっこちゃん

高校3年生女子の平均タイム、9.17秒って小学5年生の女子と一緒だよね。
そこまで落ち込んじゃうんだ。

大人の50メートル走の平均タイム

令和2年度に実施された体力・運動能力調査における高校生の50メートル走の平均タイムは以下のようなものでした。

※体力・運動能力調査では20歳以降の人については50メートル走のタイム測定を行っていないため、2022年4月以降、成人扱いとなる18歳と19歳のみを掲載しています。（18歳は高校3年生と記載が重複しています。）

男女ともに18歳時点で一度、低下した50メートル走の平均タイムが19歳で再び、上昇に転じますがピーク時の平均タイムには及びません。

20歳以降については一般的に高校生の時に比べて運動する機会は減少することになりますので、ここからさらに平均タイムが上昇するとは考えにくいです。
したがって男女ともに20歳前に50メートル走の平均タイムのピークは過ぎてしまうものと考えるのが妥当でしょう。

あとは年齢に応じて平均タイムが徐々に低下していくものと予測されます。

なお、大人の50メートル走、平均タイムについてのより詳細なデータに関しては、こちらの記事をご覧になって下さい 。

50メートル走、大人の平均タイムは？過去22年分のデータを徹底検証！

まことくん

50メートル走の平均タイムって男女ともに大人になる前に過ぎてしまうんだね。
でも、よくよく考えて見たら、大人になってから、本気で走ることなんて、ほとんどないから、ある意味、当然のことなのかも。
日ごろから走っていれば、20歳を過ぎてから後も、ある程度はタイムが伸びていくのかもしれないね。

50メートル走を速く走る方法

ご自身の50メートル走のタイムが平均タイムより随分、遅いことを知り、ショックを受けている方が少なからず、いらっしゃることでしょう。
そんな方のために50メートル走を速く走る方法をわかりやすく解説した動画を3つほど、紹介しておきますので、必要に応じてご覧になって下さい。

短距離走を速く走るための最も重要なポイントをサクッと学びたい方はこちらの動画をどうぞ。

先ほどの森脇さんの動画を見て、この人から短距離走を速く走るためのさらなるコツを学びたいなと感じた方は、さらにこちらの動画をどうぞ。

短距離走を速く走るためのトレーニング方法を体型的かつ理論的に学びたい方はこちらの動画をどうぞ。（効果は高い方法論を解説しているのだとは思いますが、やや実践のハードルが高いかもしれません。）

50メートル走の世界記録・日本記録は？

せっかく50メートル走が速くなる方法をお伝えしましたので、一つの到達点として50メートル走の世界記録と日本記録について触れておきたいと思います。

本記事執筆時点（2022年1月）での50メートル走の世界記録と日本記録は、それぞれ以下のとおりとなっています。

個人的にはテレビで100メートル走なんかを見ている限り、最初の半分ぐらいは日本人もいい勝負をしていて、後半、一気にまくられてしまうようなイメージを持っていたのですが、実際には50メートル走の段階で世界とここまで差がついてしまうものなんですね。

ちなみに朝原氏は私の大学の同窓生で、ちょっとうれしい。
学内で見たこともしゃべったこともないけどね。(笑)

まとめ

1. 小学生男子の50メートル走の平均タイムは6年間で10.65から8.50まで伸びる。
   小学生女子の50メートル走の平均タイムは6年間で11.06から9.06まで伸びる。
   女子は高学年になるにつれて平均タイムの伸び幅が小さくなる。
2. 中学生男子の50メートル走の平均タイムは1年生、7.90秒・2年生、7.45秒・3年生7.49秒。
   男子の平均タイムは小5から中2の3年間で1.46秒も縮まる。
3. 中学生女子の50メートル走の平均タイムは1年生、8.79秒・2年生、8.75秒・3年生8.89秒。
   中学2年生時が女子の平均タイムのピークとなる。
4. 高校生男子の50メートル走の平均タイムは1年生、7.31秒・2年生、7.23秒・3年生7.34秒。
   高校2年生時が男子の平均タイムのピークとなる。
5. 高校生女子の50メートル走の平均タイムは1年生、8.96秒・2年生、9.05秒・3年生9.17秒。
   女子の平均タイムは中2以降、高3まで毎年、低下し続けることになる。
6. 20歳以降の大人については50メートル走の平均タイムの公式データが存在しない。
   19歳時点の平均タイムは男女ともに18歳時点の平均タイムを上回るがいずれもピーク時の平均タイムには及ばない。
7. 50メートル走を速く走るためにすぐにでも取り入れることができるコツは①前後の腕ふりをしっかりとすること②足をしっかりあげること③ムダに力を入れずにリラックスすることの3つ。
8. 50メートル走の世界記録は5秒56、日本記録は5秒75。

あっこちゃん

50メートル走の平均タイムを年代順にズラリと並べてみることで、その推移をスッキリと把握することができたわ。
男子と女子の体力的な成長のタイミングの違いもなんとなくわかって、すごく勉強になった気がする。

ちなみに他の平均についてもあれこれ記事にしていますので、合わせてチェックしてみて下さいね。
⇒色んな平均の記事一覧