こんにちは、不動産大好きオヤジ、やっせです。
不動産購入希望のお客さんの旦那さんの方から、こっそり、消費者金融に多額の借入があることを打ち明けられました。
奥さんにはなんとか内緒にしておきたいとのことなのですが、それはムリな話。
住宅ローンの審査に落ちれば、奥さんは当然、原因についてあれこれと詮索するはずですからね。
ご夫婦の間に大きな波風が立たないことを祈るばかりです。
さて、そんな私の仕事上の心配話はさておき、本題に入って参りましょう。
本日は、坪・平米換算シリーズの続きとして35坪は何平米になるのかということについてお伝え致します。
35坪の土地に建築することができる建物の大きさや整形地であるとした場合の間口と奥行の長さの組み合わせパターンなどについても詳細にお伝えしていきますので、35坪の土地の購入や利用を検討されている方は是非とも参考になさって下さいね。
それでは結論です。
35坪は115.7027平米(㎡)です。
畳で言うと江戸間で74.87488畳、京間で63.43173畳の広さとなります。
1坪=約 3.30579 ㎡
江戸間:1畳=1.54528㎡
京間:1畳=1.82405㎡
※江戸間は主に関東で利用される畳の規格サイズ。
京間は主に関西で利用される畳の規格サイズ。
115平米超、また、江戸間サイズの畳で約75畳ということで、かなり広そうな印象を受けます。
まあ、あくまで都会での感覚かもしれませんが。
以下、35坪の広さについて、詳しく検討して参ります。
なお、35坪以外の坪数の平米数をお知りになりたい場合には、以下の記事で紹介している坪・平米換算フォームをご利用下さい。
坪数を入力すると平米数に自動換算してくれます。
おお、これは便利!
35坪の間口と奥行の長さは?
35坪の土地の広さをイメージしやすいように整形地であるとした場合の間口と奥行の長さの組み合わせパターンを確認してみましょう。
下表のとおりです。
間口と奥行きの比率 | 間口(もしくは奥行) | 奥行(もしくは間口) |
---|---|---|
1:1 | 10.757m | 10.757m |
3:4 | 9.315m | 12.421m |
3:5 | 8.332m | 13.887m |
1:2 | 7.606m | 15.212m |
1:3 | 6.21m | 18.631m |
間口と奥行きの比率1:1から1:3まで5つのパターンを取り上げてみました。
もっともイメージをつかみやすいであろう1:1のパターンでいうと、ざっくり10.8メートル×10.8メートルということになります。
ただし、1:1だと建物の敷地とするにはやや奥行が浅く、少し使い勝手が悪そうですが。
なお、35坪の土地について実際の間口の長さから奥行の長さを計算したい場合には以下のフォームをご利用下さい。
間口のメートル数を入力すると奥行のメートル数が自動計算されます。
35坪は車の台数で言うと14.5台分ほどになるんだって。
35坪の土地での建物建築面積は?
次に35坪の土地に建築することができる建物の大きさを見ていきましょう。
土地に建築することができる建物の大きさは、その土地に適用される建ぺい率から計算される建築面積の上限と容積率から計算される延床面積の上限によって概ね、決定されます。
まずは35坪の土地に建築できる建物の適用建ぺい率ごとの建築面積の上限から確認致します。
建ぺい率 | 建築面積の上限 |
---|---|
30% | 10.5坪≒34.711平米(㎡) |
40% | 14坪≒46.281平米(㎡) |
50% | 17.5坪≒57.851平米(㎡) |
60% | 21坪≒69.422平米(㎡) |
70% | 24.5坪≒80.992平米(㎡) |
80% | 28坪≒92.562平米(㎡) |
90% | 31.5坪≒104.132平米(㎡) |
100% | 35坪≒115.703平米(㎡) |
※建ぺい率=建築面積÷敷地面積
建築面積とは建物の壁や柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積のことを言います。(建築基準法施行令第2条第1項第2号)
水平投影面積とは建物を真上から見た時の面積のことです。
多くの建物において1階部分の面積が水平投影面積になりますので、よくわからない場合には1階部分の面積のことだと思ってもらえれば結構です。
建ぺい率については角地であるなど、一定の条件を満たすことによって10%あるいは20%の緩和を受けられることがあります。
※建ぺい率は土地の物件資料等に記載されています。
建ぺい率50%でも建築面積の上限が57平米を超えますので、2階建て以上の住宅を建築するのなら、十分な広さの土地と言えるでしょう。
さすがに平屋の住宅を建てるには狭いと思いますが。
35坪の土地での建物延床面積は?
次に35坪の土地に建築できる建物の適用容積率ごとの延床面積の上限について確認していきます。
容積率 | 延床面積 |
---|---|
50% | 17.5坪≒57.851平米(㎡) |
60% | 21坪≒69.422平米(㎡) |
80% | 28坪≒92.562平米(㎡) |
100% | 35坪≒115.703平米(㎡) |
150% | 52.5坪≒173.554平米(㎡) |
200% | 70坪≒231.405平米(㎡) |
300% | 105坪≒347.108平米(㎡) |
400% | 140坪≒462.811平米(㎡) |
500% | 175坪≒578.513平米(㎡) |
600% | 210坪≒694.216平米(㎡) |
700% | 245坪≒809.919平米(㎡) |
800% | 280坪≒925.621平米(㎡) |
1000% | 350坪≒1157.027平米(㎡) |
※容積率=建物の延床面積÷敷地面積
建物の延床面積とは各階の面積の総和(全て足したもののこと)を言います。
なお、当該土地の接する前面道路が12メートル未満の場合、前面道路の幅員による容積率の制限を受けることになります。
※実際に建築できる建物の容積率については不動産屋の営業マン等に必ず確認するようにして下さい。
一般的な住宅を建築するのなら容積率100%で十分かと思います。
なんなら、容積率80%でも特に問題ないでしょう。
35坪はそれぐらいに住宅の敷地としてゆとりのある広さだということです。
容積率150%以上なら、小さな雑居ビルみたいなものでも建てられそうだね。
35坪の土地の価格を計算しよう!
35坪の土地について坪単価から土地価格を算定できる計算フォームと土地価格から坪単価を算定できる計算フォームを作成しました。
土地購入時の価格検討の際などに是非ご利用ください。
戸建購入時にも土地と建物をわけて価格の妥当性を検証すること。
高買いしないためにも、どんぶり勘定は絶対に避けてね!