こんにちは、細かいことが気になる大阪のおとん、やっせです。本日は「DINKsはずるいのか?」というテーマでお話させて頂きます。
先日、嫁さんとの会話の中で「DINKsって何の略だったっけ?」という話になり早速Googleで検索してみようとしたところ「DINKs ずるい」というサジェストキーワードが出てきてちょっとビックリしてしまいました。
そんな風に感じている人たちがいるなんて考えてみたこともなかったからです。
残念ながら、うちは大学生の息子がいてDINKsには該当しません。
しかしながら嫁さんの妹夫婦がまさにDINKs(正確には元DINKs)ですので義理の妹の話を参考にしつつ、私なりに本当に「DINKsはずるいのか?」ということについて持論をお伝えしたいと思います。
まあ、特に頭脳明晰というわけでもない普通のおっさんが考えることなので重要な視点が抜け落ちてしまうことがあるかもしれませんが、「そのへんのおっさんが言ってることだから」と笑ってご容赦頂ければ幸いです。
ほな、早速、始めさせてもらいます!
※DINKs(Double(あるいはDual) Income No Kids)の意味は以下の通りです。
共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のことを指す。
引用元;ウィキペディア(Wikipedia)
DINKsがずるいって、どういうことなんだろう。よく、わからない。
DINKsは本当にずるいと言えるのか?
まずはいきなり結論からお伝えします。
DINKs、何もずるくないです!
私が調べた限り、DINKsをずるいとおっしゃっている方たちは主にDINKs世帯が子育てにお金と時間と労力をかけないで済むという点を捉えてずるいとおっしゃっているようです。
しかし、これってずるいとか、どうとかって話ではなくて、DINKsを選択することのメリットですよね。
これをずるいと感じるなら、自分たちもDINKsを選べば良かっただけの話じゃないですか。
それを自分たちの価値観に反して子供を作っておいて、あとになってDINKsを選択した人たちをずるいなどと言い出すなんて、それこそずるい話ですよね。
さらに、何かを選択するということは、その選択に伴うメリットだけを享受するわけではありません。同時にその選択に伴うデメリットも請け負わなければならないわけです。
そして、この後、詳しく紹介させて頂きますが、私が考える限りDINKsを選択することによって得られるメリットとデメリットを比較すると、どう考えたってデメリットの方が大きいように思います。
ざっくりと以上のような理屈により、私、やっせはDINKsは何もずるくないものと考えます。
私も概ね、賛成。別にDINKsだから、ずるいなんてことないよね。
DINKsのメリットとデメリット
ここでは私が考えるDINKsのメリットとデメリットについて紹介致します。
DINKsを選択するということはメリットだけでなくデメリットもたくさんあるんだなということを認識するだけでも「DINKsはずるい」などという考えが薄れることになるかもしれません。
是非ともDINKsについて、あらためて考えるための参考資料として下さい。
メリット
DINKsを選択することに伴うメリットとしては以下のようなものがあります。
経済的に余裕がある
DINKsはその名のとおり共働きで「Double Income(2つの収入)」があるわけですから、収入は多くなります。
その上、「No Kids」で子育てにお金をかける必要がありませんから経済的にはかなり余裕があります。
実際、うちの義理の妹夫婦も高級外車を乗り回したりしていましたからね。
時間に余裕がある
共働きと言えども子供のために時間を使う必要がありませんので時間的な余裕はかなりあるはずです。
趣味等に時間を使えるのはもちろんのこと子供の学校のことなどを考える必要もありませんので思い切った長期休暇をとって海外旅行に行ったりすることも、しやすいと思います。
義理の妹夫婦も頻繁にヨーロッパ方面など、時間のかかる場所に旅行に行っていました。
ハイキャリアを目指せる
女性の場合、子供を持とうとするとどうしても出産のためなどにキャリアを中断させなければならない場面が生じてしまいます。
いくら夫婦間でイーブンに子育てを行うと言っても出産だけは女性でなければすることができませんからね。
しかしDINKsを選択すれば、こういった問題に直面することを確実に避けることができるわけです。
好きなように人生設計ができる
子供がいなければ夫婦二人で好きなように人生設計をすることができます。
独立するにしても、どこかに移住するにしても、そういったことに付随するリスクを子供に背負わせることがありませんから。
たとえば、人里離れたような場所に引っ込んで自給自足で生活するようなことさえ、誰に気兼ねすることなく夫婦二人の意志だけで選択することができるのです。
気軽に離婚できる
私は基本的に当人同士が嫌になったのなら、さっさと離婚すればいいと思っています。
でも子供がいれば話はそんなに単純ではないですよね。
そういう意味では気軽に離婚できるというのもDINKsならではのメリットなのかなと思います。
義理の妹夫婦も何をもめるわけでもなく、あっさりと離婚することができました。
個人的には好きなように人生設計ができるという点には惹かれてしまうなあ。実は密かに田舎暮らし願望があるからね。
DINKsのデメリット
DINKsを選択することに伴うデメリットとしては以下のようなものがあります。
子育ての喜びを味わえない
私の個人的な感覚で言うと人生において子育ての喜び以上の喜びって、なかなかないと思っています。
うちみたいに出来は悪いは言うことは聞かないはだと、大変なことも多いですけどね。
でも、それを補って余りある喜びがある。
子育てとは言いますけど、むしろ親の方が成長させてもらえることが多かったりしますし。
そういった意味では子育てを経験できないというのはかなり大きなデメリットになるんじゃないかなと思います。
親に孫の顔を見せることができない
一般論として歳をとってからの最大の楽しみはやはり孫の顔を見ることでしょう。
孫って我が子以上にただただ、無条件にかわいいなんて話よく聞きますしね。
その喜びを親にあげられないというのは子供として結構、辛いことのように思います。
離婚する確率が高くなる
上でも触れた通り「気軽に離婚できる」というのはDINKsのメリットだと思いますが、安易に離婚という結論に至ってしまいやすくなるという意味ではデメリットにもなりうるのかなと思います。
お互いに本気で嫌になったのなら離婚すればいいのですが、ちょっとしたボタンの掛け違いぐらいで安易に離婚してしまうのはやはりもったいない話ですからね。
子供のいる友人との行き来が少なくなる
どこの家庭でも子供が小さい間というのは、どうしても子供中心に物事を考えるようになります。
もちろん、遊び方や遊びに行く場所の選定も子供中心です。
そのため子供がいないと子供がいる友人たちとの集まりなどには、足が向きにくくなるでしょうし、先方も気を使ってあえて声をかけないということも増えてしまうと思います。
その結果、ちょっと淋しい思いをすることになるかもしれません。
老後が淋しい
これは説明不要でしょう。
年寄りだけの生活で遊びに来る子供たちも孫たちもいない生活というのはいかにも淋しいものです。
配偶者に先立たれた後などは、さらに孤独と不安に苛まれることになると思います。
税金が多くなる
子供がいないということは子供に関する所得税や住民税の扶養控除を受けられなくなるということですから、その分、納税額は多くなります。
さらに子育て世帯を対象とした各種給付や優遇措置などは受けられないわけですから、税金を多く払いながら、国や行政等から受け取ることができるものは少ないという、非常に不利な立場に置かれることになるわけです。
相続トラブルが発生する可能性が高くなる
配偶者の相続に関して子供がいれば自分と子供との共同相続になりますが、子供がいなければ自分と配偶者の親との、さらに親が既に亡くなっていれば、自分と配偶者の兄弟姉妹との共同相続になります。
そして自分と配偶者の親、あるいは自分と配偶者の兄弟姉妹との共同相続は、いわゆる「争続(相続でもめること)」になってしまう可能性が極めて高いのです。
一応、夫婦間で相互に遺言をしておくことによって、トラブルをある程度、予防することはできますが100%予防できるわけではない点には注意が必要です。
DINKsでも別に構わないと思ってたけど親に孫の顔を見せてあげられないのは確かになかなか辛いことかも。
DINKsはデメリット多し。決してずるいわけじゃない
さて、ここまで長々とDINKsを選択することのメリットとデメリットを紹介してきたわけですが、どのようにお感じになられましたでしょうか?
私個人の感覚としては、それでもなお、「DINKsはずるい」と感じられた方はそれほど多くはないのではないかと予測致します。
DINKsを選択することのメリットとデメリットを比較すると、やはりデメリットの方が大きいように思えますからね。
もちろん、これは私の個人的な感覚の話。
それでもなお、DINKsを選択することのメリットの方に魅力を感じる方はデメリットを請け負う覚悟でDINKsを選択されればいいのです。
あなたの価値観に合った選択ができれば、あなたの人生の満足度はきっと高いものになるはずです。
その一方で既に子供を持つことを選択されている方、今さら「DINKsはずるい」などというのはやめておきましょう。
あなたは別に「人類存続のために」とか「この国の発展のために」とか思って無理して子供を作ったわけではありませんよね。
単純に子供が欲しかったから、子供を持つことを選択されたはずです。
そんな喜びを手に入れておいて別の選択をした人が手に入れた別の幸福の形を妬むべきではありません。
今、想像していたほど幸福を感じることができていなかったとしても、それはあなたがした選択の結果。
繰り返しになりますが、以降はDINKs世帯をうらやましがるというレベルに留めましょう。
ずるいなどとは言わないことです。
彼らは自分の価値観を知って、それに合った正しい選択をしただけなのですから。
第一、あなたが「DINKsはずるい」などと言っているのを子供が聞いたとしたら、どう感じるでしょうか?
少なからずショックを受けるに決まっていますよね。
愛する我が子を不用意に傷つけるようなことは親として絶対に口にしないことです。
最後に
「DINKsを選択することもできたのに、自分はあえて、それをせずに、後になってDINKsを選択した人たちのことを悪く言う。」
本文中でも申し上げましたが、これこそ本当にずるいし、悲しいことだと思いませんか。
DINKsを選択した人たちの心を傷つけてしまっているのは、もちろんのこと、発言者ご自身の人としての品位をも確実に傷つける行為です。
たしかに子育ては大変です。
そして、その真っただ中にいると、その苦労をしていない人たちがうらやましく思えてしまうこともあるでしょう。
しかし、彼らは決してずるいことをしているわけじゃない。
相応のデメリットを請け負いつつ、その見返りとしてのメリットを享受しているにすぎません。
私の感覚で言えば結果的にむしろ、DINKsを選択しなかった人たちの方がより多くのメリットを手に入れることができるくらいなのです。
そのことにちゃんと気づいて下さい。
そうすれば、DINKsはずるいなんてことを、きっと、これっぽちも感じなくなるはずですから。
まあ、あいかわらず、うらやましいとは感じ続けることになると思いますけどね。
この件に限らず、どうしたって隣の芝生は青く感じてしまうものですからw
以上、今回は「DINKsはずるいのか?」というテーマで私の考えをお伝えさせて頂きました。
ちなみに関西弁で「ずるい」って、何というか、ご存知ですか?興味のある方は是非とも下の記事で確認してみて下さいね。
「ずっこい」という言葉の意味やどこの方言であるかということについて関西弁歴半世紀の大阪人が解説しています。意味の解説に関しては例文なども用いて、なるべく丁寧に行っているつもりですので興味のある方は是非とも、ご覧になって下さい。