こんにちは、やっせです。
先日、遠方のクライアントとスカイプで話している際に先方の近況報告に対し、私が「さいですか」と相槌をうったところ、「えっ?」と聞き返されてしまいました。

で、再度、少し大きい声で「さいですか」と答えたところ、クライアントから「さいですかって何ですか?」と質問されたのです。
どうやら関東の方(その方は千葉の方)は「さいですか」とは言わないらしい。

ん?でも小説か何かで見たことあるけどな。
関東では今は使わないということ?

そんな、もやもやとした疑問があったので「さいですか」という言葉の意味や語源等について、あらためて調査してみました。
以下、その調査結果等をゆるーく、紹介して参ります。

まことくんまことくん

僕も「さいですか」なんて聞いたことないなあ。

スポンサーリンク

さいですかの意味は?

「さいですか」は「そうですか」と全く同じ意味で使います。
あえて堅っ苦しい言い方をすると「あなたの発言内容をちゃんと理解、認識しましたよ」ということを伝える相槌の言葉ということになります。

なんか、普段、自分が普通に使っている言葉をあらためて解説するのって、ちょっと恥ずかしいですね。
ケンミンショーで自分の使っている言葉を親切に解説している東北県民、えらいよ。

あと、念のため、weblio辞書さんでの「さいですか」の解説を引用させてもらいます。

「そうですか」の訛った表現。特別な含みを持たせて「そうですか」という場合などに言うことの多い表現。

引用元:weblio辞書

なるほど、特別な含みを持たせることがあるのか。
そう言われてみれば、小説なんかで使われている時は、登場人物が上の空で相槌を打っているような場面で「さいですか」と返答しているかも。

相手の話にあまり興味がないニュアンスを含ませる相槌ということ?
特別な含みなんて、回りくどい説明しないでストレートに説明してくれたらいいのにね。
(引用させてもらっといて、文句言ってすいません。)

ちなみに私自身が「さいですか」という場合には、そんな含みを持たせるような意図は一切ないです。
ただ、ただ「そうですか」と全く同じ意味で使ってます。

あっこちゃんあっこちゃん

ちなみに年配の大阪人の中には「さいでっか」という言い方をする人もいるんだって。
特にお商売をされている人に多いみたい。

さいですかの使い方は?

さいですかは基本的にそうですかと同じ意味で使う言葉なので、必要性ないかもしれませんが、一応、その使い方の例文を紹介しておきます。

A:昨日、下の息子の高校の卒業式でしたんや。
B:さいですか。おめでとうさん。もう、そない大きなりはったんやね。

A:先月の売上は120万円どまりでした。思うほど後半、伸びなくて。
B:さいですか。まあ、ええ時もあれば、悪い時もありますからね。

すいません、例文がコテコテの関西弁で。
普段から使う言葉なので、自分が使う場面を想定しつつ例文を作ってみました。

次に特別な含みを持たせる場合の例文を紹介しておきます。

A:なぜ、電話にさえ出られないのですか?お父様もお母様も夜も眠れないほど、心配していらっしゃるのですよ。
B:さいですか。心配ご無用とだけ、お伝え下さい。

両親が心配していることになど興味がない様子を表現してみました。
何となくでもニュアンスが伝わりましたでしょうか。

まことくんまことくん

使い方は「そうですか」と全然、変わらなそうだね。

さいですかの語源は?

さいですかの語源は「左様(さよう)ですか」になります。
この点については「そうですか」と同じことですね。

派生の仕方については、諸説あるようですが個人的には「左様ですか」から直接的に「さいですか」と「そうですか」に分かれて派生したのではないかと考えます。
いずれも「左様ですか」と音が一部、被っていますからね。

ここで参考までに「左様」という言葉の意味を紹介しておきます。

さよう【然様/左様】
1.[形容動詞]そのよう。そのとおり。
2.[感嘆詞]相手の言ったことを肯定したり、自分の思い出したことにうなずいて話し出したりするときに発する語。そう。

引用元:weblio辞書

つまり、「左様」というのは、「そのよう、そのとおり」という意味で、それをそのまま受け入れる相槌が「左様ですか」となるということですね。
なるほど、合点がいきました。

さいですかは大阪の方言?

冒頭でも触れましたが、「さいですか」という言葉、どうやら関東の人はあまり、使わないようです。
ということは関西地方の方言、あるいは、もっと狭く、大阪の方言なのでしょうか?

で、気になったのでネットでも色々と調べてみたのですが、残念ながら確かな筋の情報に行き当たることはできませんでした。
この点についての情報があるには、あるのですが「大阪の方言じゃないの?知らんけど。」といった程度の記述。

でも、あらためて考えて見ると、私自身も大阪の人以外が「さいですか」とか「さいでっか」などと言っているのは聞いたことがありません。
いや、京都の人は使ってたかなあ。
すいません、ちょっと、この辺あいまいで。

ただ、こういったことを総合的に勘案していくと、少なくとも現代においては「さいですか」は大阪もしくは関西の方言になってしまっているのかもしれません。
確信の持てない話で申し訳ないのですが、一応、これを本考察における結論とさせて下さい。

あっこちゃんあっこちゃん

フワッとした結論やけど、堪忍してや。

スポンサーリンク

まとめ

今回、「さいですか」という言葉の意味等をあらためて調べてみたわけですが、その中で印象に残ったのは「さいですか」は単に「そうですか」という場合と比べて「特別な意味を含ませることが多い」という点です。
私自身が使う際には、そこに特別な意味を含ませるなんてこと考えたこともないですからね。

大阪以外のクライアントが私が「さいですか」と相槌を打つたびに、勝手に特別な意味を深読みしていたら、どうしよう。
「そうですか」と全く同じ意味で使っているだけなのに。
まあ、うちのクライアントはいい人ばかりなので、あまり悪くはとっていないだろうと思いますが。

いずれにしても自分が何気なく使っている言葉でも、人によっては違った受け取り方をする可能性があることは認識しないとダメですね。
以降、自分が使う言葉にもう少し、気配りしていきたいと思います。

以上、「さいですか」という言葉の意味や使い方、語源等についてお伝え致しました。

まことくんまことくん

たしかに相手がどう受け取るのかということについて考えてみる必要がありそう。
僕も気を付けなきゃね。