まいど、コテコテ関西人やっせです。本日は「チャリ」という言葉についてご紹介したいと思います。

先日、名古屋在住の高校生の甥っ子に「夏休みにチャリで大阪まで遊びに来い」と言ったら、「チャリって何?」という思いがけない質問が返ってきました。

えっ、チャリって、全国区の言葉じゃないの?これもまた方言?

そこで今回、あらためて「チャリ」という言葉についてしっかりと調査した上で当サイトでも紹介してみようと考えたわけです。

チャリという言葉の意味や語源などはもちろんのこと、どこの方言であるかということなどについても詳しく解説していきますので興味のある方は是非とも最後までご覧になって下さい。

ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!

あっこちゃんあっこちゃん

えっ?「チャリ」という言葉の意味がわからない人がいるんだね。これはかなり意外な話。私も全国で通じる言葉だと思っていたわ。

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チャリの意味とは?

「チャリ」とはズバリ

自転車

のことですね。

もともとは自転車のことを「チャリンコ」と言っていたのですが、それが短縮されて「チャリ」と言うようになりました。

ちなみに私の記憶では40年ぐらい前までは、まだ、「チャリンコ」という言葉の方が主流でした。

それが結構、短期間の間に「チャリ」という言葉に取って代わられ、私が高校生ぐらいの時には既に「チャリ」と言う人の割合の方が高くなっていたように思います。

まあ、これは当時、私が住んでいた大阪南部でのお話。当然、地域差はあると思います。

しかも個人の割とふわっとした記憶に頼った情報ですので、あくまでご参考までに。

まことくんまことくん

ということは「チャリ」という言葉が主流になったのは平成の頭頃ってことか。そんなに古い話じゃないんだね。

チャリの語源は?

上でも触れたとおり、「チャリ」は「チャリンコ」という言葉が短縮されたものであるわけですが、それではその「チャリンコ」という言葉の語源は何なのでしょうか。

「チャリンコ」という言葉の語源については次の3説があります。

韓国語語源説

自転車のことを韓国語で「チャジョンゴ」といい、そこから「チャリンコ」という言葉が生まれたとする説です。

ちなみに「チャリンコ」という言葉の発祥の地については東京発祥説と大阪発祥説があるのですが、この説をとるとするならば大阪発祥説の方が有力となりそうです。

大阪は昔から韓国出身の方が非常に多い土地柄ですからねえ。

擬音語語源説

自転車のベルを鳴らした時の「チャリン、チャリン」という音が語源となっているとする説です。

この説をとるにしても大阪発祥説の方が有力になりそうな気がします。

大阪人は擬音語、大好きですからねえw

じゃりんこ語源説

いわゆる「悪ガキ」のことを「じゃりんこ」と言い、そこから「子供のスリや食い逃げ犯」のことを「チャリンコ」と言うようになり、その「チャリンコ」という言葉が自転車のことも指すようになったとする説です。

誰かが「チャリンコに盗まれた」というべきところを「チャリンコを盗まれた」と言い間違いをし、それを聞いていた者が「チャリンコ」とは「自転車」のことを言うのだなと誤解してしまったという感じのストーリーでしょうか。

これもありえない話ではないような気がします。

あっこちゃんあっこちゃん

個人的には、どの説、云々ということより「じゃりんこ」という言葉が「悪ガキ」を意味する言葉であるという事実に興奮。「じゃりン子チエ」って「悪ガキチエ」っていう意味だったんだね。

「チャリ」はどこの方言?

結論から言いますと「チャリ」は方言ではなく、共通語ということになります。

したがって北は北海道から南は沖縄まで、「チャリ」という言葉が普通に通じるということです。

ただし、一地方だけ例外があって、それが本記事冒頭で登場した私の甥っ子の住む愛知県を含む東海地方なんですね。

東海地方では自転車のことを「ケッタ」もしくは「ケッタマシーン」と呼びます。

もともと、この強烈にインパクトのある呼び名があったことと、よそもの文化を受け入れにくい地域特性があったため「チャリンコ」もしくは「チャリ」といった言葉に浸食されることがなかったのでしょう。

いずれにしても愛知県や岐阜県などでは「チャリンコ」もしくは「チャリ」という言葉が通じないことがあるという事実を是非とも覚えておいて下さい。

まことくんまことくん

本当に「ケッタマシーン」なんていうの?語源は何なんだろう。気になってしょうがない。

「ちゃり」を使った例文

ここでは「チャリ」という言葉を使った関西弁の例文をいくつか紹介させて頂きます。

「チャリ」という言葉自体、特に難しいものではありませんが、関西弁に慣れ親しむという意味合い込みでご参照頂けましたら幸いです。

例文①

今見たら、チャリ、パンクしてんねんて。ほんま、朝からけったくそ悪いわ。
(標準語訳:今見たら、自転車、パンクしてるんだよ。本当に朝から気分が悪いよ。)

「チャリ」という言葉をストレートに使用した例文。

ちなみに大阪での「チャリ」もしくは「チャリンコ」という言葉の浸透率は非常に高く「自転車」という言葉を全く使わないという人も結構、多いと思います。

※「けったくそ悪い」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。

例文②

なんでお前、今日、チャリやねん。しかもママチャリやし。
(標準語訳:なぜ、お前、今日は自転車なんだよ。しかもママさん用自転車だし。)

原チャ、ぱくられてんやん。ほんま、ばりムカつくわ。
(標準語訳:原付、盗まれたんだよ。本当にすごくムカつくわ。)

「チャリ」という言葉から「ママチャリ」や「原チャリ原チャ)」といった言葉が生まれています。

※「ばり」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。

例文③

自分とこ、駅から近いの?
(標準語訳:あなたの家は駅から近いの?)

あんまり近ない。チャリンコで10分弱ぐらいちゃう。
(標準語訳:あまり近くない。自転車で10分弱ぐらいじゃないかな。)

「チャリンコ」という言葉を使用した例文。

年齢層が高くなればなるほど、「チャリ」より「チャリンコ」の方を使用する人の割合が高くなっているように思います。

あっこちゃんあっこちゃん

私自身は「チャリ」という言葉はあまり使わないけど、「ママチャリ」とか「原チャリ」という言葉は普通に使うな。そう考えて見ると「チャリ」という言葉は総体的にみて「自転車」という言葉と比べても、あまり遜色ないくらいに受け入れられていると言えるのかも。

まとめ

  • 「チャリ」とは「自転車」のことである。「チャリンコ」という言葉が短縮されて「チャリ」というようになた。
  • 「チャリンコ」という言葉の語源については次の3説がある。
    ・韓国語「チャジョンゴ」が語源となっているとする説
    ・自転車ベルの「チャリン、チャリン」という音が語源となっているとする説
    ・「悪ガキ」を意味する「じゃりんこ」が語源となっているとする説
  • 「チャリ」は方言ではなく、共通語である。ただし、愛知県や岐阜県などのある東海地方では意味が通じないことがある。

ちなみに関東地方では一般的には「チャリ」と語尾を上げて使うことが多いと思いますが、関西地方では「チャリ」と語尾を下げて使うことが多くなっています。

同じ「チャリ」という言葉を使っていてもイントネーションから、関東地方出身なのか、関西地方出身なのかを判断することが可能ですので、是非とも注意深く聞いてみて下さい。

以上、今回は「チャリ」という言葉の意味等の詳細についてお伝え致しました。

まことくんまことくん

当サイトでは「チャリ」という言葉以外にも様々な言葉の意味等について紹介しています。興味のある方は是非とも合わせてご覧になって下さい。手前味噌ながら結構ためになる記事も多いと思いますよ。

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