こんにちは、コテコテ関西人やっせです。本日は関西弁の悪口を一覧でご紹介したいと思います。

「えっ、何で悪口?しかも一覧で?」と思われた方、ご容赦下さい。実はちょっと、むかつくことがありまして、大いに悪口を口にしたい気分なのです(笑)。

この記事を書き終える頃には私もスッキリすることと思いますので、心に余裕のある方だけ、しばらくの間、お付き合い下さい。

ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!

まことくんまことくん

関西弁の悪口か。どんなものがあるんだろう。

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関西弁の悪口を一挙紹介!

それでは、ここより、関西弁の悪口をあいうえお順でご紹介して参ります。

一部、全国でも使用されているような悪口も紛れているかもしれませんが、何卒、大らかな気持ちで笑って、見過ごしてやって下さい。

それではいよいよスタートです

あ行の悪口

あかんたれ

意味:意気地なし、根性なし

例文

なんで、そないにあかんたれなんや。しっかりせんかい。

志垣太郎の主演ドラマの影響もあって、一昔前はよく使われました。今の若い子たちはほとんど使いません。

あほ

意味:頭が悪いこと、理解力に乏しいこと、行動や考え方にまずいところがあること。

例文

お前、ほんまにあほやなあ。なんで、そんなことするんや。

あほは、親愛の情を込めて使われることも多いです。したがって、相手の口調などから悪口として使っているのか、判断する必要があります。

いきり

意味:調子に乗って、かっこをつけたり、強がったりしている人のこと。

例文

お前も相変わらず、いきりやのう。あんまり、いきっとったら、また、しばかれんぞ。

「いきる」という動詞が名詞化したものです。他に「いきってる」などと形容動詞の形でも使います。

※「いきる・いきってる」という言葉の詳細については以下の記事をご参照ください。

いけず

意味:意地悪な人のこと。

例文

あの人、ああ見えて、結構、いけずなんよ。気ぃつけや。

もともとは京都弁のようですが、現在は近畿地方ほぼ全域で使用されています

あっこちゃんあっこちゃん

「いけず」ってもともとは京都弁なのね。なんとなく、それっぽい。

いちびり

意味:注目を集めようとして、はしゃいだりする人

例文

先輩らにもだいぶ、嫌われとんのよ。あいつも度が過ぎたいちびりやからなあ。

「いちびる」という動詞が名詞化したものです。関西、特に大阪はいちびりが多い傾向にありますが、空気が読めないタイプの「いちびり」はやはり嫌われることになりやすいです。

※「いちびる」という言葉の詳細については以下の記事をご参照ください。

いっちょかみ

意味:何にでも関わろうとする人

例文

あれも大概、いっちょかみやからなあ。

関わることを歓迎していないニュアンスがあるので、悪口と捉えることができると思います。少なくとも「いっちょかみ」と言われて喜ぶ人はいないでしょう。

いらち

意味:せっかち、短気

例文

あそこの旦那も相当ないらちやからな。

関西人はかなり、いらちが多いと思います。多くの歩行者が信号が完全に青になる前から横断歩道を渡り始めてますからね。

いらんことしい

意味:余計なことをする人

例文

なんでそんなん勝手に申し込むんよ。ほんまにいらんことしいやなあ。

関西人はいらんことしいも多いですね。まあ、だからこそ、こんな言葉が頻繁に使われるんでしょうけど。

まことくんまことくん

「いらんことしい」って言葉はケンコバがよく使っているよね。

ええかっこしい

意味:かっこを付ける人のこと。

例文

ほんま、ええかっこしいやなあ。なんで金もないのに、みんなの分まで、おごったりせなあかんねん。

「いきり」と違って調子に乗ってる的な意味はないので、しばかれることにはなりにくいと思います。ただし、個人的には「いきり」以上に中身のない人間という印象を持ちます。

おもんない

意味:おもしろくない

例文

お前、ほんま、全然、おもんないで。

「おもんない」は関西人、特に大阪人にとっては、かなりダメージのある悪口です。

※「おもんない」という言葉の詳細については以下の記事をご参照下さい。

か行の悪口

カス

意味:人格に非常に大きな問題がある。

例文

おのれは、ほんまにカスやのう。嫁さん朝から晩まで働かして、おのれは昼間からパチンコかい。

カスは全国的にも使用される言葉ですが、関西は他の地域に比べて、より使用頻度が高いと思います。たとえば、相手を全力で罵ろうとするときなどに「アホ、ボケ、カス、ナス!」などと他の悪口とワンセットで使用したりします。

きしょい

意味:気色悪いこと

例文

うちの課長、めっちゃ、きしょいねん。私のこと「なみちゃん」とか下の名前で呼んでくんねんで。

「気色悪い」といえば、気味が悪いとか、気分がよくないとかいった意味もあるわけですが、こと「きしょい」に関しては、ほぼ、ある人物の容姿・言動などが不快であるという意味で使用することになります。

あっこちゃんあっこちゃん

うわ、こんなこと言われたら立ち直れないよ。

けったい

意味:かわった、おかしな

例文

また、けったいな服、着とんなあ。

ちなみに大阪人は他県の人に比べて「けったい」と言われることに抵抗を感じない人が多いです。つまり大阪人にとって「けったい」という言葉は必ずしも悪口にならないということです。

けったくそ悪い

意味:気分が悪い、しゃくにさわる

例文

ほんま、あいつは、けったくそ悪いやつやで。

「けたくそ悪い」とも。悪口というのとは、ちょっと、違うのかもしれませんが、相手に対して悪い感情を持っているのは確かなので、一応、取り上げることにしました。

さ行の悪口

しょうもない

意味:くだらない、つまらない

例文

80も過ぎたお母ちゃんの年金あてにして生活してるって、ほんま、しょうもない奴やろ。

人としての最低限のモラルとかプライドみたいなものがない人を評して「しょうもない」と言います。結構、きつめの悪口じゃないでしょうか。

しぶちん

意味:ケチ

例文

あれも大概のしぶちんやからなあ。なんぼも出さんやろ。

「しぶちん」はケチと言っても、節約家よりのケチだと思います。本当にどうしようもないケチはストレートに「どケチ」などと言います。

まことくんまことくん

これ聞いたことあるな。関西というか、大阪っぽい。

自慢しい

意味:自慢の多い人

例文

また自慢か。ほんまお前は自慢しいやのう。

ちなみに大阪人の自慢のタネの一つに「買ったものの安さ」があります。ちょっと、ほかの地域の方には理解しにくい話ですよね。

しらこい

意味:白々しい

例文

しらこいこと言うなや。お前がぱくったん、みんな、見とんのじゃ。

これも明確に悪口というわけではないのですが、みんなしらこいヤツは嫌いなので、どちらかと言うと悪口ということになると思います。

すかたん

意味:ドジ、間抜けのこと

例文

このすかたんが!お前のせいでうちの会社が、なんぼほど、損したか、わかってんのか。

年輩の人しか使わない言葉です。若い人も「すかたん」という言葉の響きから悪口なのはわかると思いますが。

ずっこい

意味:ずるい

例文

あいつ、よう、ずっこいことするから、見張っとかなあかんで。

関西人にとってずっこいと聞いて最初に思い浮かべるのは、金にモノを言わせて、一流選手をかき集める巨人のことでしょうか。すいません、貧乏球団ファンの妬みでした(笑)。

あっこちゃんあっこちゃん

「ずっこい」という言葉の意味の詳細については下の記事を参考にしてね。

せこい

意味:卑怯だ、みみっちい

例文

お前、せこいことばっかりすんなや。

これもなかなかキツイ悪口ですね。「せこい」については感嘆詞的に「せっこ~!」というような言い方もよくします。

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た行の悪口

たらし

意味:異性を誘惑することに長けている人

例文

また、違う女の子、連れてたんか。あいつも、相変わらずたらしやのう。

女たらしや男たらしと並んで「たらし」という言葉もよく使われています。

たらん(たらへん・たりへん)

意味:頭が足りない

例文

あいつもちょっと、たらんところがあるからのう。

「たらんところがある」などと言う時には、大抵、みんな、自分の頭を指さします。たぶん、全国的にも同じようなことをしますよね。

チクリ

意味:告げ口する人

例文

このチクリが!なんで、そんないらんこと、わざわざ言いに行くねん。

「チクる」という動詞が名詞化したものです。ところでチクリってなぜ、嫌われるのでしょうか。やっぱり卑怯な印象?

チクられるようなことをやるヤツが一番、悪いはずやのにね。

まことくんまことくん

「チクリ」で告げ口する人って意味なのか。たしかにそれっぽい。

どべ

意味:最下位の人

例文

あいつ、マラソン、また、どべやったらしいで。

「どべ」は「どんべ」または「どべた」などとも言います。標準語の「ビリ」に比べて、ちょっと、意地悪な感じがしますね。

どんくさい

意味:どじな、不器用な、鈍い

例文

どんくさい、やっちゃなあ。釘もまともに打たれへんのか。

ちなみに私も大概、どんくさい方で、電化製品の設置や修理も全部、嫁さん任せです。

な行の悪口

にくそい

意味:憎たらしい

例文

ほんま、こいつはにくそい奴やで。

主に大阪の泉州地方で使用される言葉です。泉州の人以外は、ほとんど使いません。

は行の悪口

ぱくり

意味:泥棒

例文

あいつぱくりやで。うちのヤクルト勝手に飲んでんもん。

「盗む」ことを意味する「ぱくる」という動詞が名詞化したものです。

あっこちゃんあっこちゃん

「ぱくる」という言葉は関東でも普通に使うよね。「ぱくり」も「盗用」という意味では使っているんじゃないかな。泥棒という意味では使わないけど。

はったりこき

意味:嘘つき

例文

あんな、はったりこきの言うこと信用してどないすんねん。

使用頻度は「うそつき」や「ほらふき」に遠く及びませんが、稀に使用される方がいます。

びびり

意味:小心者

例文

あんまり脅かしたりなや。そいつマジでびびりやねんから。

「びびる」という動詞が名詞化したものです。野球のヤジなどでも「ピッチャー、びびってるよ!」などと言ったりします。

ぶさいく

意味:ブス

例文

めちゃくちゃぶさいくな男と歩いとったわ。

ぶさいくは、ブスと違って男女問わず、使用します。ぶさいく具合を強調したい時は、「ぶっさいく」と間に小さな「っ」を挿入することも。

まことくんまことくん

これはよく知ってる。吉本がブサイク芸人ランキングとかを、やってるもんね。

へたれ

意味:根性なし、意気地なし

例文

このへたれが!

男性としては、かなりダメージの大きい悪口だと思います。ちなみに私も「へたれ」ですけどね。

ボケ

意味:ぼけたことを言うような人

例文

このボケ!なんちゅうこと、さらしてくれとんねん。

アホ、ボケ、カス、ナス!」という悪口セットの一角を担う悪口です。

ちなみに「アホ、ボケ、カス、ナス!」などと言う人の大半が、それぞれの言葉の意味の違いなんて全く意識していません。とにかく、罵りたいだけなのです。

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ま行の悪口

まねし

意味:マネをする人

例文

ほんま、たかちゃん、まねしやな。また、ケンちゃんと同じの買うてるやん。

まねしい」とも。子供の頃は人のまねばかりをするヤツも嫌われましたよね。今でも子供にとっては結構な悪口みたいです。

もんくいい

意味:文句の多い人

例文

お前もほんまもんくいいやのう。

関西人は口が達者な人が多い分、どうしても「もんくいい」も多いです。

あっこちゃんあっこちゃん

たしかに関西人は「もんくいい」が多そうだよね。

や行の悪口

やから

意味:反社会的勢力に属する人、もしくは、それに準ずるような人

例文

たかちゃんのお父ちゃん、見た目、完全、やからやな。

実際にヤバい人ではないけれど、それに近い風貌の人について、「やからっぽい」などと評します。

ややこしい

意味:やっかいである

例文

うち会社の人間は結構、ややこしいやつ多いからなあ。

他の地域の方からは、関西は全国的に見ても「ややこしい」人の割合が高い地域だと思われていることでしょう。

正解です(笑)。

まことくんまことくん

やっぱり、ややこしい人が多いのか。転勤になったら、どうしよう。

まとめ

今回、関西弁の悪口を思いつく限り、書き連ねて見たのですが、かなり、多いですね。

それも標準語には置き換えようのないような独特のもの、人間の嫌な面を絶妙に言い当てたようなものが多い

ひょっとすると関西人は悪口のエリート集団なのかもしれません。

すいません、この発言自体が、完全に関西人に対する悪口ですね(笑)。

これ以上、なにか話すとさらに墓穴を掘りそうな気がするので、このあたりで止めておきます。

以上、今回は関西弁の悪口についてお伝え致しました。

あっこちゃんあっこちゃん

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