こんにちは、コテコテ関西人、やっせです。
本日は、インターネット上などでも、ちょくちょく見かける疑問「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」の意味について解説したいと思います。
といっても、「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」などと平仮名ばかりで書くから、わかりにくいだけで、ちゃんと表記しさえすれば、それほど、難しくはないはずです。
「チャウチャウ、ちゃうんちゃう?」
えっ、まだわからない?
そんな、あなたは是非、続きをお読みになって下さい。
「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」って何かの呪文みたい。
何を言っているのか、想像もつかないわ。
「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」の意味はこうだ!
「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」の意味はズバリ、次のとおりです。
「チャウチャウと違うんじゃない?」
以下、細かく解説していきますね。
まず、最初の「ちゃうちゃう」はチャウチャウ犬のことを指します。
知らない人のために一応、写真を掲載しておきます。
こんな犬です。
私と同年代以上の方は覚えていらっしゃる思いますが、40年ぐらい前にテレビで取り上げられて、一時期、ブームになりましたよね。
その次の「ちゃう」は関西弁で「違う」ことを意味します。
そして、最後の「ちゃう」は関西弁で「~じゃない?」と推測疑問を意味する言葉。
で、これらを全てつなぎ合わせると「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」とずっと、「ちゃう」と言い続けることになる関西以外の人にとっては、意味不明なセリフになってしまうということなのです。
ややこしい話ですが、おわかり頂けましたでしょうか?
そもそも関西弁には「ちゃう」という言葉が多いのに、そこにさらに「チャウチャウ」が混ざってしまうものだから、余計にややこしくなってしまうのか。
レッツトライ、ちゃうちゃう問題
それでは上記解説の理解度を確かめるべく次の関西人同士のやりとりの標準語訳に挑戦してみて下さい。
Aさん「あれ、ちゃうちゃうちゃう」
Bさん「いや、ちゃうちゃうちゃうんちゃう」
Aさん「ちゃうちゃう、あっちの犬やって」
Bさん「ええ、ちゃうちゃうか」
Aさん「ちゃうちゃうやろ」
Bさん「ちゃうちゃうちゃうやろ」
解答はこちら。
Aさん「あれ、チャウチャウじゃない?」
Bさん「いや、チャウチャウと違うんじゃない?」
Aさん「違う、違う、あっちの犬だって。」
Bさん「ええ、チャウチャウかな。」
Aさん「チャウチャウでしょ。」
Bさん「チャウチャウと違うでしょ。」
いかがでしょうか。
全問正解できましたか。
もちろん、多少、間違ってもノープロブレム。
関西人以外にとっては、どうでもええ話ですから。(笑)
やったー、全問正解!
たぶん、何の役にも立たないけど。
※以下の記事で「ちゃうちゃう、ちゃうん、ちゃう」を使った早口言葉を含めた関西弁の早口言葉5選を紹介しています。興味のある方は合わせてチェックしてみて下さいね。
関西弁の早口言葉を5つご紹介しています。関西人であれば誰もが知っているようなメジャーなものから、知る人ぞ知るといった感じのマイナーなものまで取り揃えていますので、関西弁の早口言葉に興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
関西弁「ちゃう」を使った例文
最後に違うという意味で使う、関西弁「ちゃう」の使い方について例文を使って紹介しておきます。
標準語訳もつけておきますので、是非とも参考になさって下さいね。
そうちゃうやろ。こうやろ。
(標準語訳:そうじゃないでしょ。こうでしょ。)
関西人は会話の中では「違う」ことをほぼ、ほぼ「ちゃう」と表現します。
ちなみに関西人と言えども、文章を書くときは「ちゃう」は使わず、大抵「違う」と表記します。
自分、東大阪やったっけ?
(標準語訳:君は東大阪だったっけ?)
ちゃう、ちゃう、八尾。
(標準語訳:違う、違う、八尾だよ。)
「ちゃう」については例文のように「ちゃう、ちゃう」と重ねて使うことが多いです。
そんなに何度も否定しなくても。(笑)
関西人の自己主張の強さが現れているのかもしれません。
ちゃう、ちゃう、ちゃう。何回、言うたら、わかんねん。
(標準語訳:違う、違う、違う。何回、言ったら、わかるんですか。)
さらに例文のように「ちゃう」を3回、重ねて使うことも。
相手が何度も同じ、間違いを犯している場合など、こちらがイラっとする状況にあるような時に、違うことを強く指摘する意図をもって、こういう言い方をします。
以上、違うという意味で使う、関西弁「ちゃう」の使い方についての例文でした。
重ねて使うことが多いから余計に「ちゃう」という回数が増えることになるのか。
まとめ
- 「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」の意味は「チャウチャウと違うんじゃない?」。
- 最初の「ちゃうちゃう」は「チャウチャウ犬」のことを、その次の「ちゃう」は「違う」ことを、最後の「ちゃう」は「~じゃない?」ということをそれぞれ意味する。
- 「ちゃう」は「ちゃうちゃう」あるいは「ちゃうちゃうちゃう」などと重ね使いされることが多い。
子供の頃、チャウチャウ犬の存在をはじめて知って、「ちゃうちゃうって(笑)」とバカ受けした記憶があります。
でも、今にして思えばチャウチャウ犬の名前でバカ受けできるのは、普段から「ちゃう」や「ちゃうちゃう」という言葉を使う関西人だっけだったのですね。
ひょっとすると、関西人以外はチャウチャウ犬のことも、あまり覚えていなかったりして。
流行り物の名前って、流行りが過ぎると結構、すぐに忘れてしまうものですもんね。
今度、試しに東京の友達に聞いてみようっと。
以上、今回は「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」という言葉の意味についてお伝えいたしました。
当サイトでは、関西弁等、様々な言葉の意味について解説しています。
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