こんにちはコテコテ関西人やっせです。本日は関西でよく使われる「きばりや」という言葉の意味等について紹介致します。

関西以外の人がいきなり「きばりや」などと言われても、それこそ「トイレに行けっていうこと?」と思うかもしれませんが、もちろん、さすがの関西人もそこまで下品なことは言い出しません。「きばりや」という言葉には全く別の意味があるのです。

そのあたりのことを関西以外の方にもサクッとご理解頂けるよう、なるべくわかりやすく解説していきますので、興味のある方は是非とも最後までお付き合い下さい。

そしたら、早速、行きまっせ~!!

まことくんまことくん

「きばりや」って、どこかで聞いたことがあるような・・・。NHKの朝ドラのセリフか何かだったかなあ。

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関西弁「きばりや」の意味は?

関西弁「きばりや」は標準語でいうところの

頑張れ

の意味となります。

関西の一部の地域では頑張ることを「きばる(気張る)」というのですが「きばりや」はその命令形ですね。

なお、関西でも京都では「きばりや」ではなく、「おきばりやす」などという言い方をします。「きばりや」と比べると「おきばりやす」の方が、かなり、上品な感じがしますね。

まあ、どちらの言葉も「きばる」という言葉の変化形であることに変わりはないのですが。

あっこちゃんあっこちゃん

「頑張れ」という意味なのね。漢字を見れば納得。

「きばりや」を使った例文

それでは次に「きばりや」という言葉の意味への理解を深めて頂くべく、「きばりや」という言葉を使った例文をいくつか紹介したいと思います。それぞれに標準語訳や一言コメントを付けておりますので合わせて参考になさって下さい。

例文①

今が勝負時や。悔いを残さんよう、しっかり、きばりや
(標準語訳:今が勝負時だ。悔いを残さないよう、しっかり、頑張りなさい。)

「きばりや」の標準的な使い方。

これは個人的な感覚ですが「頑張りや」と言われるより「きばりや」と言われる方が、より身の引き締まる思いになります。「やったるで!」という気持ちになるんですよね。

例文②

ええか、稼ぎたいんやったら頭使わんと。あんじょう、きばりや
(標準語訳:いいか、稼ぎたいのなら、頭を使わないと。上手くいくよう、頑張りなさい。)

「あんじょう、きばりや」は定型的な使い方。

大阪の古くからの商人は、なにしろ合理的で、がむしゃらに頑張ることに、あまり価値を認めていません。頑張るにしても頭を使って、しっかりと結果がでることを見越して頑張らないといけないということです。

「あんじょう、きばりや」はそういった大阪商人の価値観を表した言葉と言えるかもしれません。

例文③

あと、ちょっとや。きばりなはれ
(標準語訳:あと、ちょっとだよ。頑張りなさい。)

「きばりなはれ」は「きばりや」の丁寧な表現

「きばりや」と比べると、かなり柔らかく、やさしいイメージになります。

例文④

まあ、やるだけムダやとは思いますけどな。せいぜい、おきばりやす
(標準語訳:まあ、やるだけムダだとは思いますけどね。せいぜい、頑張って下さい。)

「おきばりやす」は「きばりや」の京都弁バージョン

ドラマなどでは例文のように「頑張ってもムダだとは思いますが」という含みを持たせて使われることが多いのですが実際には普通に「頑張って下さい」という意味で使われています。

まことくんまことくん

「あんじょう、きばりや」ってなんか、含蓄のある言葉だな。気に入った。

「きばりや」はどこの方言?

「きばりや」あるいは、その元となる「きばる」は関西弁ですが現在では近畿地方でも大阪以外ではまず、使われていません。したがって関西弁と言いつつも、より正確には大阪の方言ということになります。

さらに、その大阪においても「きばりや(きばる)」という言葉を使うのは概ね70代後半以上の人だけで、それ以下の世代では「きばりや」は使わず、もっぱら「頑張りや(頑張る)」の方を使います。

つまり、「きばりや」は今後、数十年以内に使う人が全くいなくなることが予想される、”絶滅危惧方言”であるということです。

なお、「きばりや」の元となる「きばる」という言葉については、もともと「いきごむ」とか「気前よくお金を出す」などの「頑張る」とほぼ同じような意味で全国的に広く使われていた言葉でした。

現在でも九州地方等では割とよく使われているとのことですので「きばる」という言葉自体は今後も方言として残ることになりそうです。

あっこちゃんあっこちゃん

大阪でも、ほとんど使われなくなってしまっているのね。ちょっと、残念。

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まとめ

  • 関西弁「きばりや」は標準語でいうところの「頑張れ」を意味する言葉である。
  • 「きばりや」は大阪の方言であるが、その大阪でも今や年輩の人しか使っておらず、その意味で絶滅危惧方言であると言える。
  • 「きばりや」の元となる「きばる」という言葉については、現在でも九州地方等では割とよく使われている

この記事を書くにあたり、自分が直近に誰かから「きばりや」と言われたのはいつだったか、あらためて思い返してみたのですが、たぶん、今は亡き親父から、病院に見舞いに行った際に言われたのが最後なんですよね。

親父が亡くなったのは、7年も前の話ですから、少なくとももう7年間は誰からも「きばりや」なんて言われていないことになります。年輩の人と話す機会がほとんどないことが原因なのでしょうが、何とも寂しい話ですよね。

いずれ「きばりや」という言葉が全く使われなくなる日が来るのは避けられないことなのかもしれません。

それでもなお、「頑張る」とは、また違った「きばりや」とか「きばる」という言葉に込められた独特の思いや精神性みたいなものだけは細々とでも関西人の魂の中に生き続きて欲しいもんです。

まあ、初老のおっさんの感傷的な独り言に過ぎませんが。

以上、今回は関西弁「きばりや」の意味等についてお伝え致しました。

まことくんまことくん

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