こんにちは、コテコテ関西人やっせです。本日はほかす」という言葉の意味等についてお伝えいたします。

これまで50年以上もの間、何の気なしに使っていた「ほかす」という言葉ですが、先日、横浜在住の知人との会話の中で「いらんもんは、どんどん、ほかさんと」という感じで使ったら、全く意味が通じませんでした。どうやら、方言だったみたい。

そこで、今回、あらためて「ほかす」という言葉について、しっかりと調査した上で紹介してみようと思ったわけです。

関西以外にお住いの方にもスッキリとご理解頂けるよう、なるべく丁寧にかつ、ユーモアをもって紹介していくつもりですので興味のある方は是非、最後までお付き合い下さい。

ほんなら、早速、いかせてもらいまっせ~!

まことくんまことくん

「ほかす」ってどこかで聞いたことがあるような気がするな。どういう意味なんだろう。

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「ほかす」の意味は?

「ほかす」の意味はズバリ

捨てる

ということになります。

漢字では「放す」と書き、語源は「放下す」であるとされています。つまり、もともとは単に捨てることではなく、「放り捨てる(投げ捨てる)」ことを意味する言葉だったわけです。

なお、ご年輩の一部の方が「ほっておく・放置する」という意味で「ほかす」を使用されることがありますが、かなりのレアケースです。

したがって「ほかす」と言えば、99%、「捨てる」ということを言っているんだなと思って頂いて結構です。

あっこちゃんあっこちゃん

「ほかす」は「捨てる」という意味なんだね。言われてみると妙に納得。たしかにそれっぽい。

「ほかす」はどこの方言?

「ほかす」は主に近畿地方・四国地方で使用されている言葉です。

したがって基本的には近畿地方・四国地方の方言といっていいかと思います。

ただし、使用頻度は下がるものの、中国地方、中部地方、関東地方の一部地域においても「ほかす」という言葉の使用が確認されています。

ひょっとすると、かつては、より広範な地域で使用されていた標準語に近い立ち位置の言葉だったのかもしれませんね。

まことくんまことくん

へえ、中部地方や関東地方の一部地域でも使用されているのか。だとすると関西弁ってわけじゃないんだね。

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「ほかす」を使った例文

ここでは「ほかす」という言葉を使った関西弁の例文をいくつ紹介させて頂きます。実際の会話を想定した例文を見ることによって「ほかす」という言葉に対する理解がさらに深まることになると思いますので是非とも参考になさって下さい。

例文①

出るときにゴミほかして行って。
(標準語訳:出るときにゴミを捨てて行って。)

例文②

また、散らかして。全部、ほかしてまうで。
(標準語訳:また、散らかして。全部、捨ててしまうよ。)

例文③

なんで勝手にほかすねんな。
(標準語訳:なぜ、勝手に捨てるんだよ。)

①②③はいずれも典型的な使用事例です。

関西人であれば、一度は言ったり、言われたりしたことがあるセリフではないでしょうか。

ちなみに私は母にも嫁さんにも、何度となく③のセリフを言わされています。なぜか私の物って確認もせずに気軽にほかされてしまうんですよね(泣)。逆に私がやったら、大騒ぎになると思うんですが。

例文④

あんたが家族ほかして出ていったんやろ。今さら、なんやねんな。
(標準語訳:あなたが家族を捨てて出ていったんでしょ。今さら、なんなのよ。)

「ほかす」を「捨てる」と「放置する」の両方の意味で使っているような例文を一つ作ってみました。

「家族をほかす」とか「子供をほかす」とかいうような使い方も稀にされることがあります。

あっこちゃんあっこちゃん

使い方としては「捨てる」とほぼ同じだね。

まとめ

  • 「ほかす」の意味は「捨てる」である。漢字では「放す」と書き、語源は「放下す」であるとされている。
  • 「ほかす」は主に近畿地方・四国地方で使用されている方言である。ただし、使用頻度は下がるものの、中国地方、中部地方、関東地方の一部地域においても使用が確認されている。

「ほかす」と言えば、一番に思い出されるのが、新婚時代に嫁さんに昔の彼女からもらったものを根こそぎ、ほかされたことでしょうか。

昔の彼女にもらったなんて話をしたこともないのに、そうだとわかるものなんですね。本当に服やら、本やら全部、ほかされてしまいました。

いやはや、女性の勘というのは恐ろしいものです。

男性のみなさん、下手な隠し事をして、奥さん・彼女から、あなた自身がほかされることがないよう、十分、注意して下さいね。

以上、今回は「ほかす」という言葉の意味等についてお伝えいたしました。

まことくんまことくん

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