まいど、こてこて関西人やっせです。本日は「わらける(笑ける)」という言葉について紹介致します。
京都・大阪あたりでは日常的に使われる「わらける」という言葉ですが、地域によっては意味が通じにくいこともよくあるようです。
そこで当サイトでも「わらける」という言葉をわかりやすく紹介してみようと考えたわけです。
「わらける」という言葉の意味はもちろんのこと、その使い方やどこの方言であるかなどといったことについても網羅的に解説させて頂くつもりですので興味のある方は是非とも最後までご覧になって下さい。
ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!
これはわかる。関西出身の芸人がみんな使っているからね。
「わらける」の意味は?
「わらける」の意味はズバリ
笑える
ですね。
たとえば、こんな感じで使います。
「ほんま、お前の顔、見てるだけで、なんか、わらけてくんねんよな。(標準語訳:本当にお前の顔を見てるだけでなぜか、笑えてくるんだよな。)」
「わらける」には「本来は笑うべき要素がない、もしくは笑うべき場面でないのに、つい笑ってしまう」というようなニュアンスがあります。
なぜ「ける」って活用するんだろう?ひょっとして「けり(古語)」の連体形の「ける」かしら。関西弁って、結構、古い表現を今でもそのまま使っているっていうことが多いもんね。
「わらける」はどこの方言?
結論から言いますと「わらける」は東海地方から近畿地方にかけての方言です。
実は私自身も今回、あらためて調査してみるまではせいぜい、近畿地方だけの方言かと思っていたのですが、愛知県などでも使用されているとのことです。
ただし、「わらける」という言葉に対する認知度や使用頻度は上記地域の中でも大きな差があり、やはり京都や大阪での認知度や使用頻度が最も高くなっているようです。
ちなみに愛知県の中でも特に三河地方(愛知県の東部)の人たちは「わらける」を三河弁の一つとして強く認識しているみたいだよ。なにしろ「わらける」と書かれたマグカップやTシャツまで販売しているぐらいだからね。
例文で学ぶ「わらける」という言葉の使い方
ここでは「わらける」という言葉を使った関西弁の例文をいくつか紹介させて頂きます。
実際の会話を想定した例文に触れることによって「わらける」という言葉の使い方やその意味に対する理解がさらに深まることになると思いますので是非ともご覧になって下さい。
えっ、あいつら、また再婚したん?
(標準語訳:えっ、あいつら、また再婚したの?)
ほんま、わらけるやろ。これでもう3回目やで。
(標準語訳:本当に笑えるでしょ。これでもう3回目だよ。)
「わらける」のオーソドックスな使い方。
ちなみに私の知人に同じ相手と2回、再婚している人がいます。
たぶん簡単に離婚しすぎですよねw
絶対、わろたらあかんときに限って、わらけてきて我慢できへんようになることってあらへん?この間もさあ、仕事でちょっと、ちょんぼやらかして上司にめっちゃ怒られたんやけど、そん時もなんでかわらけてきて、わらけてきて、我慢するのに必死やったわ。
あれ、なんであんな時に限ってわらけてくるんやろな。
(標準語訳:絶対に笑ってはいけないときに限って、笑えてきて我慢ができなくなることってない?この間もさあ、仕事でちょっと、失敗してしまって上司にすごく怒られたんだけど、その時もなぜか笑えてきて笑えてきて我慢するのに必死だったよ。あれ、なぜ、あういう時に限って、笑えてくるんだろうね。)
「わらける」が何度も登場する例文を作ってみました。
「わらけてくる」というのもよく利用される表現です。
※「ちょんぼ」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
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あいつ、ほんまわらけるくらい、いらちやからなあ。一緒に飯、食いに行っても注文してから3分も待たされたら、イライラしはじめて顔色、変わってくんねんから。
(標準語訳:あいつ、本当に笑えるくらい、せっかちだからなあ。一緒に飯を食いに行っても注文してから3分も待たされたら、イライラしはじめて顔色が変わってくるんだから。)
「わらけるくらい」というのは、あとに続く言葉の程度を強調する使い方。
標準語でも「わらえるくらい」というような言い方をしますよね。それと同じことです。
※「いらち」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
「いらち」という言葉の意味やどこの方言であるかなどについて関西弁歴半世紀の大阪人が解説しています。「いらち」という言葉を使った関西弁の例文なども紹介していますので興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
例文②、すごくよくわかる。私の場合、お葬式とかで笑えてくることが結構あるんだよね。
まとめ
- 「わらける」の意味は「笑える」である。
- 「わらける」には「本来は笑うべき要素がない、もしくは笑うべき場面でないのに、つい笑ってしまう」というようなニュアンスがある。
- 「わらける」は東海地方から近畿地方にかけての方言である。
ちなみに私が人生の中で、もっともわらけてしょうがなかったのが中学校の時の英語の先生です。
ものすごく熱心な先生ではあるのですが誰がどう聞いたって「J」の発音がおかしい。
たとえば「ジャヌアリー(January)」は「ジェイアヌアリー」って感じ。
我慢しきれずにクラス一同で爆笑し、何度、激怒されたことかw
でもいくら怒られようがわらけてくるものはしょうがないですからねえ。
まあ、今となっては怒られたことも含めて楽しい思い出ですがw
以上、今回は「わらける」という言葉の意味等についてお伝え致しました。
当サイトでは「わらける」という言葉以外にも様々な言葉の意味等について紹介しています。手前味噌ながら結構ためになる記事も多いと思いますので興味のある方は是非とも合わせてご覧になって下さい。