まいど、コテコテ関西人やっせです。本日は「まいどあり」という言葉の意味等について紹介致します。
先日、某百貨店の物産展で海産物やら何やら購入した時のことです。会計時にお店の方に元気よく「まいどあり」と言って見送られたのですが、中学生の甥っ子から思いがけない質問が飛び出しました。
「まいどありってどういう意味?」
なるほど、これはもっともな質問かもしれません。大阪ではこういう時にお店の人からかけられる言葉は、圧倒的に「おおきに」であることが多いですから。
ひょっとするとうちの甥っ子以外にも「まいどあり」と言われて首をかしげている関西人がいるかもしれない。
そんな思いから今回、「まいどあり」という言葉の意味等の詳細について、紹介してみようと考えた次第です。
「まいどあり」という言葉をはじめて聞いたという方にもスッキリとご理解頂けるよう、丁寧になおかつユーモアを持って解説していくつもりですので興味のある方は是非とも最後までお付き合いになって下さい。
ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!
これはさすがに知ってるよ。逆に関西では「まいどあり」って言わないの?「まいど」って挨拶をするくらいなのに。
※「まいど」という言葉の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
関西人がよく使う「まいど」という挨拶言葉について関西弁歴半世紀の大阪人がお伝えしています。意味はもちろんのこと、どこの方言であるかなどについても詳しくお伝えしていますので、興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
「まいどあり」の意味とは?
「まいどあり」の意味はズバリ
いつもありがとうございます
ですね。
主に八百屋さんや魚屋さんなどの威勢の良さが売りになるタイプのお店の店主が商品を購入してくれたお客さんに感謝の意を表すために使う挨拶言葉みたいなものです。
もともとは「まいど(毎度)、ありがとうございます」と言っていたものの、次から次へとお客さんがやってくる店頭で一々「まいど、ありがとうございます」とやっていたのでは、いかにもまどろっこしい。
そこで「まいど、ありがとうございます」をグッと短縮して「まいどあり」と挨拶するようになったわけです。
ちなみに関西弁の「おおきに(意味:ありがとう)」も元々は「おおきにありがとうございます」と言っていたものが短縮された商人言葉。
全国、どこに行っても商売人の発想というのは大体、似たようなものなのかもしれません。
きっと全国どこでも商売人は、お礼の挨拶をする時間さえ節約したいほど、忙しいってことね。
※「おおきに」という言葉の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
関西弁でありがとうを意味する「おおきに」という言葉について、関西弁歴半世紀の大阪人がお伝えしています。「おおきに」という言葉が生まれたきっかけや、実際の会話を想定した使用例文なども紹介していますので、興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
「まいどあり」を使った例文
ここでは「まいどあり」という言葉を使った例文をいくつか紹介させて頂きます。実際の会話を想定した例文を見ることによって、「まいどあり」という言葉のより細かなニュアンスや使用方法なども理解できることになると思いますので、是非ともご覧になって下さい。
お客さん:もめんを2丁、いただこうかしら。
店主:はいよ。そしたら、もめん2丁で220円ね。はい、ちょうど頂きました。まいどあり!
豆腐屋さんの店主とお客さんのやりとり。
豆腐屋さんも八百屋さんや魚屋さんなどと並んで、「まいどあり」という挨拶をしていそうな業種の代表格ですね。
店員:お会計が8,280円ですね。
お客さん:じゃあ、これで。
店員:はい、10,080円頂きました。では1,800円のお返しですね。まいどあり。
居酒屋さんの店員とお客さんの会計時のやりとり。
ちなみに「まいどあり」という言葉は常連さんだけに使うわけではなく、初めてのお客さんに対しても普通に使います。このあたりのことについては以前に紹介した関西弁の「まいど」という挨拶言葉と同じことですね。
お店の側としては「まいどあり」という言葉がふさわしくなるくらい、今後もご愛顧いただきたいというような願いを込めているのかもしれないわね。
※「まいど」という言葉の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
関西人がよく使う「まいど」という挨拶言葉について関西弁歴半世紀の大阪人がお伝えしています。意味はもちろんのこと、どこの方言であるかなどについても詳しくお伝えしていますので、興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
「まいどあり」は方言?
「まいどあり」は方言ではありません。
各種辞書を確認しても特にどこかの方言との注釈なく記載されていますので共通語ということになります。
(「まいど、ありがとうございます」という言葉の略語であって、規範的な表現ではありませんので標準語ではなく、共通語であるものと考えます。)
ちなみに「まいどあり」という言葉は、共通語でありながら近畿地方、特に京都や大阪あたりでは、ほとんど使用されていません。
これは京都や大阪あたりの商人は、お客さんに対して感謝の意を示す挨拶言葉として「おおきに」もしくは「まいどおおきに」という言葉の方を好んで使用するためです。
たしかに、京都、大阪の商売人と言えば「おおきに」と言っているイメージがある。「まいどあり」とは言ってなさそう。
まとめ
- 「まいどあり」の意味は「いつもありがとうございます」である。主に商売人がお客さんに感謝の意を表す目的で使用される。
- 「まいどあり」は「まいど、ありがとうございます」を短縮したものである。
- 「まいどあり」は方言でなく、共通語である。
- 「まいどあり」は常連さんに対してだけでなく、初めてのお客さんに対しても普通に使用される。
ちなみに私が「まいどあり」と聞いて最初に思い浮かべるのはサザエさんに出てくる三河屋さんの従業員、サブちゃんですね。
あとはキテレツ大百科のブタゴリラぐらい。
まあ、とにかく、関西人である私にとって「まいどあり」というのは、それくらい日常生活の中では耳にしない言葉であるということです。
そうやって思うと色んな地方から商売人がやってくる物産展って、結構、貴重な機会なのかも。
「まいどあり」に限らず、他の地方の色んな言葉を聞けてしまうわけですもんね。
今後はそういう視点でも、物産展を楽しみたいと思います。
と言っても少ない小遣いなので、カニみたいな高価なものは、なかなか買えませんがw
正直、佃煮とか漬物とかの購入率が非常に高いですw とほほ( ;∀;)
以上、今回は「まいどあり」という言葉の意味等についてお伝え致しました。
当サイトでは「まいどあり」以外にも様々な言葉の意味等についてお伝えしています。興味のある方は是非とも、合わせてご覧になって下さい。結構、面白い記事も多いと思いますよ!