こんにちは、コテコテ関西人やっせです。本日は関西人がよく使う、挨拶言葉「まいど(毎度)」の意味等についてお伝え致します。
標準語でも、たとえば大昔のテレビドラマのタイトル「毎度、お騒がせします」のように、「まいど」という言葉は普通に使われていますので、関西人が使う「まいど」という挨拶言葉の意味も、大体、理解されているだろうと思っていたのですが、意外と「どういう意味?」と引っ掛かってしまっている方がいらっしゃるようです。
そこで、今回、「まいど」という言葉の意味等について、あらためて紹介してみようと思い立った次第です。
関西以外にお住まいの方にもスッキリとご理解頂けるよう、丁寧に、なおかつ、ユーモアをもって、解説させて頂くつもりですので興味のある方は是非とも、最後までご覧になって下さい。
ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!
そう言えば、僕の大阪出身の友達も「まいど」って、挨拶してるなあ。今まで特に気に留めたこともなっかたけど、どういう意味なんだろう?「こんにちは」とか?でも、彼はいつ会っても「まいど」と言ってる気がするし・・・
挨拶言葉「まいど」の意味とは?
関西人がよく使う挨拶言葉、「まいど」の意味は以下のとおりです。
- まいど、ありがとうございます。
- まいど、お世話になります。
- まいど、いらっしゃいませ。
- おはようございます。
- こんにちは。
- こんばんは。
「意味、多いなw」
はい、「まいど」というのは挨拶言葉として実に色んな意味で使うことができるのです。
ちょっと、ややこしい感じがするかもしれませんが、どの意味で言っているのかなんて判別する必要はありませんのでご安心を。
なにしろ、「まいど」と言っている本人自身も、どの意味で言っているのかなんて特に意識していませんので。
「まいど」と言われ時に、「ああ、挨拶されたのだな」ということさえ、わかれば十分かと思います。
へえ、「まいど」って、色んな意味で使うことができるんだね。これは便利かも。
なぜ、初対面でも「まいど」?
かつて、私の友人がこんなことを言っていたことがあります。
「大阪のお店ってはじめて行くお店でも結構な確率で「まいど」って挨拶するよね。あれってなんで?初対面で「まいど」はさすがにおかしくない?」
なるほど、もっともな疑問です。ただまあ、これに関しては特に深い理由なんてないと思います。
お客さんを見たら条件反射的に「まいど」と言ってしまう。ただ、それだけの話なんじゃないかと。
それでもあえて、もっともらしい理由を考えてみるとすれば、「今回の来店が一回きりのものにならず、末永いご愛護を頂けますように」というような意味合いが込められているのかもしれません。
いずれは「まいど」ということになるのだから、最初から「まいど」と挨拶をしてしまおうということです。
まあ、これは私の個人的な推測に過ぎない話なので、あくまでご参考までに。
ちなみに私の個人的な印象としては「まいど」という挨拶をしているお店は、繁盛している確率が結構、高いような気がします。
「まいど」と挨拶することによって、少なからず、お客さんをその気にさせる効果があるのかもしれませんね。
「まいど」という挨拶をしているお店が繁盛店になりやすいっていうのは、面白い考察かも。確かにお店の人から常連さん扱いしてもらえるのって、ちょっと、うれしいもんね。
「まいど」を使った例文
ここでは「まいど」と言う言葉を使った関西弁の例文をいくつか、ご紹介致します。実際の会話を想定した例文を見ることによって、「まいど」という言葉に対する理解がさらに深まることになると思いますので、是非ともご覧になって下さい。
まいど。社長、いてはる?
(標準語訳:まいど、お世話になります。社長、いらっしゃいます。?)
まいど。今、ちょっと出てますねん。
(標準語訳:まいど、お世話になります。今、ちょっと、出てるんです。)
「まいど」は中小企業間でのビジネスの現場では、非常に頻繁に使用される挨拶言葉です。
お互いの関係の気軽さ・良好さを表現する意味でも好んで使われます。
まいど。何しまひょ。
(標準語訳:まいど、いらっしゃい。何にしましょうか。)
魚屋さん、八百屋さんなどの個人商店では元気のいい大将が「まいど!」と言って、お客さんを出迎えるのが定番になっています。
特に常連さんに対しては、非常に高い確率で「まいど!」と挨拶しているように思います。
まいど。3人やねんけど、入れる?
(標準語訳:こんばんは。3人ですけど、入れますか?)
「まいど」と挨拶するのはお店屋さんの側だけでは、ありません。お客さんの側も親しみを込めて「まいど」と挨拶します。
ひょっとすると「俺、常連やからな」アピールが入っているのかもしれませんねw
まいど!
(標準語訳:こんにちは。)
まいど。今日、サークル行く?
(標準語訳:こんにちは。今日、サークルに行く?)
ビジネスの場面に限らず、友達同士でも「まいど」と挨拶することは普通にあります。
ただし、現代の若者の間では、やや使用頻度が低下しているとのことです。
ビジネスの現場以外でも普通に使われているんだね。
「まいど」はどこの方言?
「まいど」は一応、関西弁なのですが、使用頻度は地域によって、かなり差があるようです。
中でも圧倒的に使用頻度が高いのが大阪ですね。
もちろん、京都、兵庫、奈良、和歌山などでも使用されているのですが、大阪に比べると使用頻度は数分の1程度といった感じのようです。
実際、数年前に神戸市東灘区の区役所で「まいど」と挨拶をした来庁者に区役所の職員が暴言を吐いた上、暴行を加えたという話もあります。
要するに「まいど」という挨拶が失礼なものと受け取られてしまったということですよね。
こういった事情を考えると「まいど」という挨拶言葉は、関西弁というより、大阪の方言、つまりは大阪弁とする方が、より適切なのかもしれません。
たしかに大阪弁ぽいかも。それにしても「まいど」と挨拶しただけで暴行を加えられたってスゴイ話だなあ。しかも公務員でしょ。ちょっと、信じられない。
まとめ
- 関西人がよく使う挨拶言葉、「まいど」は
・まいど、ありがとうございます。
・まいど、お世話になります。
・まいど、いらっしゃいませ。
・おはようございます。
・こんにちは。
・こんばんは。
など実に多用な意味で使用されている。 - 関西、特に大阪のお店の店員は、はじめてのお客さんに対してでも「まいど」と挨拶することがよくあるが、これは条件反射的なものであって、特に意味はない。強いて言えば「まいど」という言葉が相応しくなるくらいに何度も来店してもらいたいという願いが込められているのかもしれない。
- 「まいど」は関西弁ではあるが、大阪での使用頻度が突出して高く、その意味では大阪弁と言えなくもない。
なお、私自身に関して言うと「まいど」という挨拶を使うかどうかは、既に何回も会っているかどうか、ということだけでなく、その人に対して親しみを感じているかどうか、もしくは、少なからず、心を許しているかどうか、ということが、その基準になっているかもしれません。
たとえ、何回、会っていようと、親しみを感じず、心も許していない相手に対して「まいど!」などと、挨拶する気には到底、なれませんからね。
そういう意味では、知人等であなたに対して気軽に「まいど!」などと、挨拶をしてくる人は、少なからず、あなたに対して好感を抱いているものと判断していいのかもしれません。
相手が自分のことをどう思っているかを推し量るための判断材料の一つとして是非、活用してみて下さい。
以上、今回は「まいど」という言葉の意味等についてお伝え致しました。
当サイトでは「まいど」以外にも様々な言葉の意味等についてお伝えしています。興味のある方は是非、合わせてご覧になって下さい。