小学生の握力の平均はどれくらい？過去との比較など詳細に調べてみた

今回も前回に引き続き、握力の平均シリーズの続きです。

高校生の息子の体力測定をきっかけに、これまで高校生の握力の平均、中学生の握力の平均について、それぞれ調査してきたわけですが、今回は小学生の握力の平均について調査してみたいと思います。

うちの息子の小学生時代を振り返ると、体力的には、まだまだ、子供だった印象がありますが、世間一般の小学生はどうなんでしょう。
大人顔負けに立派な体格の小学生も結構、いますからね。

まあ、ここであれこれ考えてもしょうがないので、早速、調査を開始していきましょう。

令和の小学生の握力の平均はこれだ！

それでは、早速、今どきの小学生の握力の平均を紹介しますね。

令和2年度実施の体力・運動能力調査結果（速報）によると小学生の握力の平均は以下のようなものでした。

男子、女子共に小学1年生の握力の平均は10キロから11キロ程度。
随分、かわいらしいものですね。

それに比べると小学6年生の握力は男子、女子共に2倍以上。
まだまだ成長の過程とは言え、頼もしさを感じます。

特に男子の小学5年生から6年生にかけての握力の伸びは非常に目を引きますね。
女子の握力が2キロぐらいしか伸びない間に約5キロも伸びているわけですから。

握力だけで見ると、このあたりから、男子と女子の体力の差が大きく開いていくようです。

小学生の握力の平均、昔と比べて見た

次に今どきの小学生の握力の平均を、ちょっと昔の小学生の握力の平均と比較してみたいと思います。

ここでは政府が運営する統計サイトe-Statで確認できる最も古いデータである平成11年度の小学生の握力の平均を紹介しますね。

平成11年度と令和2年度の結果を比較してみる限り、特に大きな変動はないようです。
あえて言うと男子の方は握力の平均値が微減、女子の方は微増となっています。

前回の記事でお伝えしたとおり、中学生男子については握力の平均値が明らかに低下傾向にあるのですが、小学生男子については、そういったことはないようです。

今は中学生になるタイミングでスマホを持つようになる子供が増えているようですが、そのことが運動不足を引き起こしているのかもしれません。
スマホを持つとどうしてもスマホを触っている時間が増えてしまいますからね。

まあ、勝手な憶測ですし、なんでもかんでもスマホのせいにすると怒られるかもしれませんが。

運動部員とそれ以外の子供の握力の差は？

次に運動部や地域のスポーツクラブなどに所属している子供とそれ以外の子供との握力の差について紹介致しますね。

性別問わず、全学年を通じて、運動部等に所属している小学生の平均握力の方が、そうでない小学生の平均握力より、1キロから2キロ程度、上回っているという結果になっています。

当たり前の話ではありますが、やはり定期的に運動する機会がある方が、体力は伸びやすいようです。

小学生の場合、別に運動部などに所属してなくても外で遊ぶことが増えるだけでも体力は確実にアップするはずです。

握力を含めて体力をアップさせたいのなら、もう少し、外で遊ぶ機会を増やしてみることをおすすめします。

握力の平均値との差を計算してみよう

握力の平均値との差を知ることができる計算フォームを用意しました。
ご自身の握力と平均値との差を知りたいという方は是非ともご活用下さい。

※計算フォームは学年別、男女別となっています。

男子版

女子版

まとめ

1. 小学生の握力の平均は男子については1年生時、11.12キロから6年生時、25.19キロへ、女子については1年生時、10.47キロから6年生時、22.17キロへと6年間の間で2倍以上に大きく伸びる。
2. 令和の小学生の握力の平均は平成の握力の平均と大きく変わらない。
3. 運動部等に所属している小学生とそうでない小学生を比較すると運動部等に所属している小学生の方が、握力の平均が1キロ～2キロ程度、上回っている。

まことくん

今どきの小学生の体力は、昔に比べると、かなり落ちているような気がしてたけど、意外とそうでもないんだね。安心したよ。さらに体力を向上させるためにも積極的に体を動かしてい欲しいなあ。

握力については他の年代の平均についても紹介しています。合わせてチェックしてみて下さいね。

ちなみに他の平均についてもあれこれ記事にしています。
⇒色んな平均の記事一覧