まいど、コテコテ関西人やっせです。

本日は「さよか」という言葉の意味等について紹介したいと思います。

先日、ある古い知人の初孫さんが「さよか」ちゃんと命名されたことを知りました。

関西人からすれば「さよかてw」とツッコミたくなるところ。

おそらく関西弁に「さよか」という言葉があることをご存じないのでしょう。

というか、「さよか」という言葉は全国的には、あまり知られていないのでしょうか?

そこで当サイトでもあらためて関西人がちょくちょく使う「さよか」という言葉の意味等について紹介してみようと思い立ったわけです。

「さよか」という言葉をはじめて聞いたという方にもスッキリ、明解にご理解頂けるよう、例文なども用いつつ、なるべくわかりやすく解説させて頂きますので興味のある方は是非とも最後までご覧になって下さい。

ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!

まことくんまことくん

「さよか」なんて言葉、聞いたことないなあ。どういう意味なんだろう。

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「さよか」の意味とは?

「さよか」の意味は

そうですか・そうか

ですね。

たとえばこんな感じで使います。

Aさん:いや実は先月、済生会の方に入院してましたんや。(標準語訳:いや実は先月、済生会の方に入院していたんですよ。)

Bさん:さよか。どこを悪しはりましたんや。(標準語訳:そうですか。どこを悪くされたんですか。)

語源は時代劇などでちょくちょく耳にする「左様か(さようか)」という言葉ですね。

この「左様か(さようか)」から「う」が脱落して「さよか」となったものと考えられます。

なお、「さよか」は河内地方などでは「さよけ」と変化することになります。

意味的には全く同じですので合わせて覚えておいて下さい。

若者は「さよか」とは言わない

ちなみに、「さよか」はどちらかと言うと年配の方が使う言葉であって、関西でも50代以下の人は、まず使いません

もちろん、意味はわかりますし、ちょっと、ちょけて使うことはありますけどね。

じゃあ、一般的には、なんと言うかと言いますと「そうなんや」とか言うことが多いと思います。

まだ、こちらの方が「そうですか」と「そう」の部分が被っている分だけ、わかりやすいですよね。

あっこちゃんあっこちゃん

「そうなんや」は聞いたこと、あるかも。陣内が使ってなかったっけ?

「さよか」を使った例文

ここで「さよか」という言葉を使った関西弁の例文をいくつか紹介させて頂きます。

いずれも実際の会話を想定した例文ばかりですので「さよか」という言葉の意味の理解を深めるのにきっと役立つはずです。

是非とも参考になさって下さいね。

例文①

この服ええやろ。うちの旦那がパリに出張したとにこうてきてくれましてん。
(標準語訳:この服いいでしょ。うちの旦那がパリに出張したときに買ってきてくれたんです。)

さよか。どおりであんまし、におうてへんなあて、思てましてん。
(標準語訳:そうですか。どおりであまり似合ってないなあと思っていたんです。)

「さよか」は例文のように相手の話に相槌をうつような場面で使用します。

なお、関西では上記のような漫才みたいなやりとりが割と普通に行われます。

それでも昔から比べれば随分と減りましたけどね。

※「うち」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。

例文②

あの人は、ほんま、いちゃもん多いねん。なんしか、他人さんがほかしたゴミの袋まであけて文句、言うてきはるぐらいの人やから。
(標準語訳:あの人は本当に難癖が多いのよ。なにしろ他人さんが捨てたゴミ袋まであけて文句を言ってくるぐらいの人だから。)

さよか。そないな人には見えんけどなあ。
(標準語訳:そうですか。そんな人には見えませんけどねえ。)

「さよか」と相槌をうちつつ、逆接的な意見を述べるバージョン

他人さんについての悪口に不用意にのっかることの怖さを知っている賢い人は、こういう、かわし方をするわけですw

※「いちゃもん」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。

※「ほかす」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。

まことくんまことくん

たしかに関西人同士って、はたで聞いてるとケンカでもしてるのかなあって感じてしまうようなやりとりを割と普通にするよね。慣れると漫才を聞いてるみたいで、楽しいけど。

「さよか」はどこの方言?

「さよか」は京都府・大阪府・兵庫県などで使用されている方言です。

都道府県別全国方言辞典をはじめ各種辞典では大阪弁として紹介されていますが現実に京都府(主に京都市以南)、兵庫県(主に瀬戸内側の神戸市以東)でも使用されていることが確認されています。

したがって当サイトでは「さよか」は京都府・大阪府・兵庫県などの方言であると結論づけたいと思います。

なお、上で紹介した「さよか」の同義語、「そうなんや」については近畿圏、さらには中国地方や四国地方の一部地域とより広い範囲で使用されているようです。

あっこちゃんあっこちゃん

「さよか」の方が使用されている地域の範囲が随分と狭くなるんだね。

※「さよか」の同義語としては「そうなんや」のほかに以前このサイトでも紹介した「さいですか」という言葉もあります。

「さいですか」という言葉の意味等の詳細については以下の記事をご確認下さい。

まとめ

  • 「さよか」の意味は「そうですか」「そうか」である。
  • 関西でも50代以下の人は「さよか」ではなく「そうなんや」の方を使う。
  • 「さよか」は京都府・大阪府・兵庫県などの方言である。

私の場合、「さよか」という言葉を聞いて最初に思い浮かぶのは、吉本新喜劇の往年の名俳優、「花紀京」さんですね。

チャーリー浜さんや間寛平さんの師匠にあたる人です。

劇中で、盗みを働き「返さんかい!」などと咎められて、さして悪びれる様子もなく、懐やカバンなどから盗んだものを差し出す。

その際に発する「さよか」というセリフに何度、腹を抱えて笑ったことか。

目立ったギャグなどなくとも、間と肩の力が抜けた独特のセリフ回しだけで観客をわかせることができる本物の喜劇役者だったと思います。

ああいう人、今の新喜劇にはなかなか出てきにくいでしょうね。

もちろん、今の新喜劇には今の新喜劇なりの良さがあるので、いいんですが、個人的にはちと残念な気がします。

花紀さんみたいない役者、また、出てけーへんかなあ。

以上、今回はさよか」という言葉の意味等についてお伝え致しました。

まことくんまことくん

当サイトでは「さよか」という言葉以外にも様々な言葉の意味等について紹介しています。手前味噌ながら結構ためになる記事も多いと思いますので興味のある方は是非とも合わせてご覧になって下さい。

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