まいど、コテコテ関西人やっせです。
本日は関西人がちょくちょく使う「よろしゅう」という言葉の意味等についてお伝え致します。
「よろしゅう」という言葉をはじめて聞いた方にもスッキリとご理解頂けるよう例文なども用いつつ、なるべく丁寧に解説して参りますので興味のある方は是非とも最後までご覧になって下さい。
ほな、早速、行かせてもらいまっせ~!
「よろしゅう」なんて言葉、聞いたことないわ。どういう意味なのかしら。
「よろしゅう」の意味は?
「よろしゅう」の意味は
よろしく
ですね。
たとえば「例の件、よろしゅう、たのんまっさ(標準語訳:例の件、よろしく頼みますね。)」という感じで使います。
関西弁でニュアンス的に近いものとしては以前、このサイトでも紹介させてもらった「あんじょう」という言葉があります。
※「あんじょう」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
毎度!コテコテ関西人やっせです。先日、法事で父の思い出話になり、姉が「死ぬ間際まで「あんじょうな、あんじょうな」言うてたな」としみじみと話していたところ、大学生の姪っ子から意外な発言が飛び出しました。 「あんじょうって何 …
なるほど「よろしく」って意味なんだね。言われてみれば誰かが使っているのを聞いたことがあるような気がしてきた。関西出身の芸人さんだったけなあ。
「よろしゅう」を使った例文
ここでは「よろしゅう」という言葉を使った関西弁の例文をいくつか紹介させて頂きます。
実際の会話を想定した例文を見ることによって「よろしゅう」という言葉の意味に対する理解がさらに深まることになるはずです。
是非とも、ご参照下さい。
ほな、あと、よろしゅう、たのんます。お先です。
(標準語訳:そしたら、あと、よろしく頼みます。お先です。)
「よろしゅう」の後に続ける、最も代表的な言葉は「頼みます」ですね。
関西の場合、親しい間柄の場合、その距離感や関係性に応じて「頼みます」を「たのんます」や「たのんまっさ」などと崩して用いるのが一般的です。
ちなみに舞妓さんが旦那衆などに挨拶をする際には「よろしゅう、おたのもうします」などという言い方をします。
※「ほな」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
「ほな」という言葉の意味やどこの方言であるか等について関西弁歴半世紀の大阪人が紹介しています。「ほな」という言葉のニュアンスや使用方法までご理解頂けるよう、実際の会話を想定した関西弁の使用例文も掲載していますので興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
まっすぐ帰らなあかんで。お母ちゃんによろしゅう言うといてや。
(標準語訳:まっすぐ帰らないとダメだよ。お母さんによろしく言っておいてね。)
「よろしゅう」に続ける言葉として「頼みます」と並んでよく使われるのが「言うといて(標準語訳:言っておいて)」ですね。
ちなみに、よろしゅう言うとく相手はお母ちゃんが圧倒的に多いような気がします。
やはり、どこの家でもお母ちゃんが家族の顔ということなんでしょうかw
※「あかん」という言葉の意味等の詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
「あかん」という言葉の意味等について関西弁ネイティブが豊富な例文を交えて解説しています。さらに、「あかん」という言葉が、もともと、どこの方言で現在、どのような地域で使われているのかや、その語源などについても紹介していますので、興味のある方は是非ともご覧になって下さい。
ごちそうさん。
(標準語訳:ごちそうさま。)
よろしゅう、おあがり。
(標準語訳:よく、お召し上がりになりました。)
「よろしゅう、おあがり」は「ごちそうさん」という言葉に対して、その食事を用意した者などが返す言葉です。
個人的には「きれいに平らげてくれはって、うれしいわ」といったようなニュアンスが込められていると思っています。
「よろしゅう、おあがり」ってなんだか素敵な言葉。私も是非、使ってみたいわ。
「よろしゅう」はどこの方言?
「よろしゅう」は主に京都・大阪などを中心とする近畿地方で使用される方言ですね。
ただし、使用頻度は劣るものの、四国地方や中国地方の一部地域でも使用されることがあるようですので、もう少し広く関西弁と捉えてしまってもいいのかもしれません。
なお、関東地方などでもデパートやホテルの従業員などはお客様に対する非常に丁寧な表現として「よろしゅうございますか?」などと言ったりしますが、私個人としては関東地方で使われる「よろしゅう」と関西地方で使われる「よろしゅう」は別物であると考えています。
関東地方における「よろしゅう」はより丁寧な表現をするために使われるものであるのに対し、関西における「よろしゅう」は割と距離が近い者同士の間で使用する、打ち解けた表現となっているからです。
関東地方で使われている「よろしゅう」と関西地方で使われている「よろしゅう」が別物であるというのは僕も同感だね。
まとめ
- 「よろしゅう」の意味は「よろしく」である。
- 「よろしゅう」にニュアンス的に近い関西弁としては「あんじょう」がある。
- 「よろしゅう」は主に京都・大阪などを中心とする近畿地方で使用される方言である。
ただし、使用頻度は劣るものの、四国地方や中国地方の一部地域でも使用されることがある。
「よろしゅう」と聞いて最初に思い出すのは15年ほど前に亡くなった母のことですね。
「ごちそうさん」のあとに母が返してくれる「よろしゅう、おあがり」は子供心にもすごく心地のいい言葉でした。
今となっては叶わぬことですが、もう一度、聞いてみたいです。
おっと、50過ぎのおっさんのマザコン発言、大変、失礼いたしましたw
以上、今回は「よろしゅう」という言葉の意味等についてお伝え致しました。
当サイトでは「よろしゅう」以外にも様々な言葉の意味等について紹介しています。手前味噌ながら結構ためになる記事も多いと思いますので興味のある方は是非とも合わせてご覧になって下さい。